軽さはもちろんだが、こんなスペックにも注目したい:
約745gと軽量、新レッツノート RZ4はビジネスの相棒になるか?
2014年10月21日 11時00分更新
インテル® Core™ M プロセッサー
パナソニックのレッツノートシリーズといえば、「軽い」「頑丈」「バッテリーが長持ち」「高性能」という、4拍子揃ったノートPCとして、仕事でノートPCを持ち歩く機会の多いビジネスマンから絶大な人気を得ている製品だ。最新モデルの「レッツノート RZ4」はインテル® Core™ M プロセッサーを搭載し、従来機種より大きく軽量化。ノートPCに求められる高性能も妥協なく盛り込んでいる。
インテル® 製品搭載の2in1。PCのパフォーマンスとタブレットの楽しさをこの1台で。
インテル® Core™ M プロセッサー
パナソニックのレッツノートシリーズといえば、「軽い」「頑丈」「バッテリーが長持ち」「高性能」という、4拍子揃ったノートPCとして、仕事でノートPCを持ち歩く機会の多いビジネスマンから絶大な人気を得ている製品だ。最新モデルの「レッツノート RZ4」はインテル® Core™ M プロセッサーを搭載し、従来機種より大きく軽量化。ノートPCに求められる高性能も妥協なく盛り込んでいる。
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インテル® Core™ M プロセッサー搭載で、性能と長時間駆動を両立
レッツノートの秋冬モデルとして新たに登場した「レッツノート RZ4」は、従来製品のマイナーチェンジモデルではなく、ボディも中身も一から設計し直された新シリーズだ。
「ビジネスの現場で強い味方となるノートPC」という、レッツノートシリーズの基本コンセプトは変わっていないが、インテルの最新CPU「インテル® Core™ M プロセッサー」の搭載により、ビジネスモバイルというコンセプトをより高いレベルで実現した製品である。
最初に、その基本性能を見ていきたい。
今回試用した店頭モデル(CF-RZ4CDMBR)に搭載されているCPUは、インテル® Core™ M プロセッサーの中でも5Y10のモデルナンバーがつけられたもの。
基本動作クロックは0.8GHzだが、自動オーバークロック機能のインテルターボ・ブースト・テクノロジー2.0を搭載しているため、利用状況に応じて最大2GHzまで動作クロックが向上する。また、インテル® Core™ M-5Y10 プロセッサーは、デュアルコアCPUであるが、1つのコアで2つのスレッドを同時に実行できるハイパー・スレッディング・テクノロジーにより、最大4スレッドの同時実行が可能であり、高い処理性能を誇る。
さらに、統合されているグラフィックスコアもIntel HD Graphics 5300に進化しており、Haswell-Yに比べて、3Dグラフィックス性能は最大47%も向上した。クロック当たりの性能も向上しており、Windows 8.1の動作は非常に快適だ。
なお、パナソニックストア限定の直販モデルでは、上位のインテル® Core™ M-5Y70 vPro™ プロセッサーを搭載したモデルも用意されている。インテル® Core™ M-5Y70 vPro™ プロセッサーは、基本動作クロックが1.1GHzに、インテルターボ・ブースト・テクノロジー2.0による最大クロックは2.6GHzに向上しており、さらに高い性能を実現している。
新CPUがシリーズ最軽量の約745gの実現に貢献した
インテル® Core™ M プロセッサーは9月5日に発表されたばかりの最新CPUだ。開発コードネーム“Broadwell-Y”と呼ばれていたCPUであり、最新の14nmプロセスルールで製造されていることが特徴だ。
プロセスルールがシュリンクされたことによって、前世代のHaswell-Yに比べて、トランジスタ数は1.4倍の13億個に増えているが、ダイサイズは逆に60%へと縮小している。さらに、パッケージサイズも約半分になり、TDP(熱設計電力)も11.5Wから4.5Wへと半分以下に削減されている。
インテル® Core™ M プロセッサーは、小型軽量の2 in 1 PCやタブレットPCに最適な新世代CPUであり、そうした製品の使い勝手を大きく向上させることが可能だ。レッツノート RZ4は、インテル® Core™ M プロセッサーの利点を最大限に活かした製品といえるだろう。
このサイズでありながら、フルHDを上回る情報量
CF-RZ4CDMBRは店頭モデルの中でも上位に位置する製品。メモリー容量は8GB(増設不可)だが、下位モデルではメモリ容量が4GB(増設不可)となる。ストレージとしては、256GB SSDが搭載されている(下位モデルは128GB SSD)。OSは、上位モデルがWindows 8.1 Pro Update、下位モデルがWindows 8.1 Updateとなる。
液晶ディスプレーとして、10.1型WUXGA液晶を搭載していることも大きな魅力だ。WUXGA解像度は、1920×1200ドットであり、ノートPCで一般的に採用されているフルHD液晶(1920×1080ドット)に比べて、縦に120ドット分広い。Webサイトやビジネス文書は、縦長のデザインになっているものが主流であり、画面を上下にスクロールさせながら閲覧することが多いが、縦解像度がフルHD液晶よりも高いWUXGA液晶搭載のレッツノート RZ4なら、一度により広い範囲を表示でき、スクロール操作を減らすことが可能だ。
タッチとキーボード操作、両方を行き来できる回転機構
レッツノート RZ4は、2軸ヒンジの採用により、液晶を360度回転させて反対側に折り返すことで、タブレットモードになる。
タブレットモードでは、画面を縦にして使うことも多いが、その場合でも、横方向の解像度が高いので快適だ。視野角が広く、斜めから見ても色の変化が少ないIPS液晶を採用しているので、斜めからみても見やすい。液晶表面には、アンチグレア処理が施されており、外光の映り込みが少ないため、長時間使っていても目の疲れが少ないことも高く評価できる。液晶は10点マルチタッチ対応だが、タッチパネルと液晶を直接接合するダイレクトボンディングを採用しているため、タッチ操作の視差が少なく、タッチ操作も快適だ。
このようにレッツノート RZ4は、インテル® Core™ M プロセッサーや高速SSD、WUXGA液晶を搭載するなど、スペックには妥協がない。
もちろんパフォーマンスもトップクラスである。
筆者も実際にさまざまなアプリケーションを利用してみたが、Atomプロセッサー搭載のWindows 8タブレットに比べて、アプリの起動や反応が全体的に高速であり、使用感はインテル® Core™ iシリーズ搭載のノートPCと比べても遜色はなかった。
2014年のビジネスノートPCに求められる条件とは
ノートPCを会社で仕事に活かすために、求められる条件について考えてみよう。
仕事で活用するためには、まず最初に堅牢で壊れにくく、信頼性が高いことが要求される。故障やトラブルが多いマシンは、安心して仕事で使うことができない。
また、多くの人が勤務しているオフィスで使う場合、騒音が小さいことも重要だ。ファンなどの騒音が大きいマシンでは、耳障りであり、他人にも迷惑がかかる。
もちろん、キーボードやポインティングデバイスの使い勝手やインターフェースの充実度もしっかりチェックしておきたい。
また、営業などで会社の外にPCを持ち歩くことが多い人はもちろん、仕事ではあまり会社の外に出ないという人でも、自分の机から会議室にノートPCを持っていて、プレゼンを行ったり、打ち合わせを行うといったことはよくある。そのため、気軽に持ち運べるサイズと重量、バッテリー駆動時間も重要である。
ビジネスノートに求められる条件(基本スペック編)
- 堅牢で壊れにくく、安定して動作すること
- ファン音が小さく、作業に集中できること
- キーボードや端子類がフルサイズもしくはゆとりある大きさ
- 軽量でバッテリー駆動時間が長いことももちろん重要
レッツノートの最新モデルであるレッツノート RZ4は、こうした2014年のビジネスノートPCに求められる条件を、どのようにクリアしているのだろうか。順に見ていこう。
以前から堅牢性と信頼性では他社の追随を許さなかった
まず、ビジネスノートPCで最も重要な堅牢性、信頼性についてだが、レッツノートシリーズは、誕生当初から、特に堅牢性、信頼性にこだわって設計されており、その頑丈さ、壊れにくさには、ユーザーからも高い評価を得ている。
ボディーが頑丈であるだけでなく、高品質なパーツを採用することで、高い信頼性を誇る。筆者も、これまで数台レッツノートを使い続けてきたが、かなりラフに持ち歩いていたにもかかわらず、故障や不具合が生じた経験はない。
そしてそのトレードマークと言えるのが、凹凸のあるボンネット構造の天板だ。レッツノートの高い堅牢性を支えている。
以前のレッツノートでは、ボンネット構造の凹凸が大きく、ボディが厚くなりがちだったのだが、筐体キャビネットの薄肉化やボンネット構造の最適化などによって、最近のモデルでは、従来と同じ堅牢性を確保したまま、厚さ20mm前後というUltrabook™のガイドラインを十分クリアする薄型化に成功している。
レッツノート RZ4では、筐体キャビネットの薄肉化をさらに推し進め、強度が必要な部分だけ厚く、それ以外の場所では0.4mmまでキャビネットを薄くしている。また、2種類の硬度のダンパーを使って液晶を補強する構造も採用することで、厚さ19.5mmのスリムボディを実現している。
発熱の小さなCPUだから、ファンの騒音も気にならない
また、騒音についてだが、前述したように、レッツノート RZ4に搭載されているインテル最新CPU「インテル® Core™ M プロセッサー」は、消費電力あたりのパフォーマンスが非常に高いCPUであり、従来に比べてTDP(≒消費電力と発熱量)が大きく削減されている。
発熱が小さければ、ファンの回転数を非常に低く設定できる。
インテル® Core™ M プロセッサーは、ファンレス設計も可能なCPUではあるが、ファンを一切搭載していないと、外気温が高い場所で使う際など温度が上昇してパフォーマンスが低下する可能性もある。
レッツノート RZ4は、どのような環境下でも安定したパフォーマンスを出せることを重視し、CPUファンを搭載している。ただし、通常利用では、ファンの回転数は非常に低く(ファンが停止している場合もある)、騒音はほとんど聞こえないので、静かなオフィスで使う場合でも、自分自身も集中できるし、騒音で他人に迷惑をかける心配はない。
使いやすいキーボードとポインティングデバイス
インターネットで配信されている動画や電子書籍などのコンテンツをプライベートで楽しむのなら、キーボードの重要性はそれほど高くないと感じるかもしれない。
確かに“コンテンツ消費”タイプの使い方なら、タブレットPC+外付けキーボードといった組み合わせや、タブレットPCのソフトウェアキーボードのみで使うといった利用形態もありうるかもしれない。
しかし、ことビジネスの分野においては、報告書やプレゼンテーション資料の作成など、長文入力は避けられないだろう。こうした“コンテンツ作成”タイプの使い方なら、やはり入力しやすいキーボードは必須である。
レッツノート RZ4は、キーボードやポインティングデバイスにもこだわっていることが魅力である。10.1型液晶搭載なのでボディの横幅は比較的狭いが、キーボードの横キーピッチは16.8mmと十分に確保されており、キートップも葉っぱのような形のリーフキーを採用しているため、キーがひっかかりにくく、ミスタイプが減る。
レッツノート AXシリーズでは、薄型化を重視したため、キーストロークが1.2mmとやや浅めであったが、レッツノート RZ4では、キーストロークが1.5mmと深くなっており、しっかりした打鍵感が得られる。
タブレットPC+タッチタイプのキーボードは、キーストロークがほとんどないため、長文の入力には向いていないが、レッツノート RZ4なら長文の入力も快適だ。
また、レッツノート RZ4では、右下のカーソルキーが1段分下がって配置されるようになったので、カーソルキーの押し間違いも減った。筆者は特に手が大きいわけではないが、B5サイズのモバイルノートPCでは、キーボードがやや窮屈に感じることもある。しかし、レッツノート RZ4では特に窮屈さは感じず、快適に入力が可能であった。
角型のタッチパッドをソフトでより使いやすくする
ポインティングデバイスとしては、タッチパッドが採用されている。最近のUltrabookでは、パッドとクリックボタンが一体化したタッチパッドを採用したものが主流だが、こうした製品は、慣れないとドラッグ&ドロップ操作などがしにくく、操作ミスしがちだ。
しかし、レッツノート RZ4のタッチパッドは、パッドと左右のクリックボタンが独立したタイプなので、非常に操作しやすい。
さらに、左右クリックボタンの中央にHOLDボタンが用意されており、パッドの有効/無効に加え、タッチパネルの有効/無効まで素早く切り替えられるようになったのも便利だ。さらに、新たにタッチパッド誤操作防止ユーティリティが搭載されていることも高く評価できる。このユーティリティは、キーボードでの入力時にうっかり手のひらなどがタッチパッドに触れてしまい、カーソルが思わぬ所に移動してしまうのを防ぐためのもので、キー入力中のタッチパッドの一部を無効にできる。
HOLDボタンについても、HOLDモード設定ユーティリティで設定を変更でき、液晶を360度回転させてタブレットモードに移行させると、自動的にキーボードとタッチパッドを無効化させることも可能だ。
変換アダプターいらずの標準サイズコネクター
装備しているインターフェースも重要なポイントだ。家庭で使うホームノートPCでは、外部ディスプレーやプロジェクターなどの周辺機器を接続して使う機会はほとんどないため、USBポートや無線LANといった必要最小限のインターフェースを備えていれば、特に問題はないのだが、ビジネスノートPCでは、そういうわけにはいかない。
例えば、会議室にノートPCを持ち運んで、プロジェクターに接続してプレゼンテーションしたり、出張でホテルのブロードバンド接続サービスを利用するといった状況が考えられる。また、オフィスでは、セキュリティや安定性、速度を重視して、無線LANではなく、有線LANでネットワークが構築されていることも多い。
しかし、最近流行の薄型ノートやタブレットでは、高さのある有線LANポートは省略されてしまいがちだ。有線LAN機能を内蔵していても、コネクターが専用形状であり、専用の変換ケーブルを接続しないと利用できないものもある。
しかし、レッツノート RZ4では、標準サイズの有線LANポートを備えているので、有線LANをスマートに利用できる。
アナログRGB出力を搭載しビジネスへの対応力は万全
外部ディスプレー出力として、HDMI出力以外に、アナログRGB出力を備えていることもレッツノート RZ4の魅力だ。
リビングに置かれる大型テレビではHDMI入力が主流であり、PC用ディスプレーでもHDMI入力を備えるものが多いが、会議室や講演会場などに備え付けられているプロジェクターは、一度設置するとなかなか更新しないため、HDMI入力に対応しておらず、アナログRGB入力しか用意されていないことも多い。
せっかくプレゼンテーションのためにノートPCを持って行っても、プロジェクターが古くて接続できないといったトラブルも時々耳にするが、アナログRGB出力を備えたレッツノート RZ4ならそうした心配はない。インターフェースについても、レッツノートらしいこだわりが感じられる。
バッテリー駆動時間が長さは、オフィス内のモバイルにも便利!
普段は、オフィスの机の上で仕事をしているという人でも、ノートPCを社内で持ち運ばなければいけない場面は結構多い。
例えば、会議室での打ち合わせや会議、上司へのプレゼンテーションなどだ。15型クラスの大型ノートPCは、重くサイズが大きいので、社内でのちょっとした移動も結構大変だ。外回りの営業が多い人はもちろんだが、主にオフィスで仕事をしている人でも、やはり携帯性は重要になる。
レッツノートシリーズは、これまでも、クラス世界最軽量を何度も実現してきており、軽量化に関しては他社の追随を許さない。レッツノート RZ4も、クラス世界最軽量となる約745gの超軽量ボディを実現しており、非常に携帯性が高い。フットプリントもB5の大学ノートとほぼ同じであり、かさばらない。屋内での移動の際には、ノートPCの他にも、紙の資料などを一緒に持ち歩かなくてはいけないことも多いが、軽くてコンパクトなレッツノート RZ4なら片手でも軽々と持ち歩けるのだ。
また、大型ノートPCでは、バッテリー駆動時間が公称で3時間程度と短いものも多い。実使用時間は公称よりもかなり短くなるので、長時間にわたる会議で使うには、ACアダプターを接続しないと不安だ。
しかし、レッツノート RZ4は、消費電力が低い最新CPU「インテル® Core™ M プロセッサー」とパナソニック自社開発の高容量バッテリーを搭載することで、重さ約745gという軽量ボディながら、JEITA 2.0基準で約10時間(JEITA 1.0では約14時間)という長時間駆動を実現している。通常の使い方でも、7時間程度は余裕で使えるため、屋内での移動の際に、ACアダプターを一緒に持ち歩く必要はない。
携帯性とバッテリー駆動時間についても、レッツノート RZ4は、ビジネスノートPCとして要求される条件を、余裕でクリアしているといえる。
ビジネスノートPCとしての完成度の高さは抜群
このようにレッツノート RZ4は、2014年のビジネスノートPCに求められる条件をすべて高いレベルでクリアした製品であり、ビジネスノートPCとしての完成度は非常に高い。
ハードウェアが優れているだけでなく、かゆいところに手が届くような独自ユーティリティの搭載も高く評価できる。レッツノート RZ4では、前述したタッチパッド誤操作防止ユーティリティの他にも、新たに画面共有アシストユーティリティも搭載されている。
これは、外部ディスプレーやプロジェクターなどに接続した場合に役立つユーティリティで、選択したウィンドウのみを外部に拡大表示できるというものだ。説明用の画面や資料はレッツノートRZ4の液晶に並べて表示させておき、外部ディスプレーやプロジェクターでは、その中で見せたいウィンドウのみを表示させることができるので、非常に便利だ。
レッツノート RZ4は、ビジネスシーンのあらゆる場面で役立つマシンを作りたいという、開発陣の強い意志とこだわりが感じられる製品だ。時間を有効に使いたいビジネスマンにとって、強い味方となるだろう。
Intel、インテル、Intel ロゴ、Intel Core、Core Inside、Intel vPro、vPro Inside、Ultrabookは、アメリカ合衆国および/またはその他の国における Intel Corporation の商標です。
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