本体のスタイルを考慮し、インターフェースは最小限のシンプル構成
360度回転「dynabook P75」は十分な基本性能で15.6型をフルに活かす!
2014年10月24日 09時00分更新
東芝の「dynabook P75」は、15.6型ディスプレーを搭載したノートPCとしては中堅クラスのサイズでありながら、360度開くディスプレーを搭載しているコンバーチブルノートPCだ。前回は、dynabook P75の使い勝手について紹介した。今回は、クラムシェル型としてだけでなく、タブレットとしても使えるタイプとしては大型な部類となるこのマシンの実力を見てみよう。
バックライト搭載のテンキーつきキーボードで入力作業は快適
タブレットスタイルやテントスタイルでの利用もできるdynabook P75だが、もちろんクラムシェル端末としての使い勝手も犠牲にはしておらず、キーボードも使いやすいものを採用している。
タッチパッドはボタン一体型、キーボードはアイソレーションタイプだ。テンキーもあり、テキスト入力を主体とする使い方にしっかりと対応する。キーピッチは19mm、キーストロークは1.5mm。配列はスタンダードなもので、カーソルキーなど一部のキーは小型化されているが使いづらいほどではない。タッチは軽く、扱いやすかった。
キーボードはバックライトを搭載しており、キーに触った時に自動点灯する。変形の途中など、キー操作が無効化されている状態ではキーに触れてもライトは光らない。白く光るライトのおかげで、暗い部屋での入力作業も快適だ。
インターフェースは最小限のシンプル構成
コンバーチブル端末の場合、ヒンジ側にインターフェースを設置できないし、電源ボタンなどをキーボードと同じ面に設置するわけにもいかない。そのせいで物理的に場所がなくなることもあるし、タブレットスタイルで手にとった時にあまりごつごつと手に当たるのも使い勝手が悪い。そのため、インターフェースは15.6型ディスプレーを搭載した普通のノートPCと比べると少なめではある。
本体の右側面にUSB 3.0端子×2とHDMI端子が並び、左側面にUSB 3.0端子×1とメディアスロット、ヘッドフォン/マイクコンボジャックがあるだけだ。合計でUSB端子が3つと、外部ディスプレー出力用のHDMI端子が1つとなっている。必要最小限という感じではあるが、日常的に不足を感じることはないだろう。
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