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主要品目で50%の値下げとキャンペーンも実施

IIJ、Ruby on RailsのPaaSにファイルサーバと対応DB拡充

2014年10月03日 09時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 インターネットイニシアティブ(IIJ)は、Ruby on RailsによるWebアプリケーションの開発支援環境と実行環境をクラウド上で提供する「IIJ GIO MOGOK サービス」(以下「MOGOK」)のラインアップを2014年10月2日より拡充する。

 今回MOGOKに追加されたのは、実行環境で使えるファイルサーバのサービス。PaaS(Platform as a Service)の実行環境では、ローカルファイルシステムを一時的なデータ保存にしか利用できず、データを長期的に保存するためには、外部のオブジェクトストレージ等を利用する必要があったという。そのため、既存のソフトウェアをPaaS上で利用するためには、実行環境に適した形式に改修する必要があった。

 これに対して、MOGOKではファイルサーバを実行環境上で利用できるため、既存のソフトウェア資産を改変することなく、ローカルファイルシステムを必要とするアプリケーションをそのままホスティングすることが可能となる。さらに、ファイルサーバにはインターネットからWebDAV経由でアクセスできる。価格は容量100GBの「ファイルサーバ/FS100」で月額1万1000円。

MOGOK サービスイメージ図(同社サイトより抜粋)

 また、特定アプリケーションに専用の仮想サーバを割り当て、RDBMS機能を提供する「専用DBサーバ」の対応データベースを拡充。これまでのMySQLに加えてPostgreSQL及びmongoDBを追加した。さらに、すべての「専用DBサーバ」において、メモリキャッシュシステム「memcached」を利用できるようになる。memcachedは、データベースへの問い合わせ結果をメモリ領域に一時的に保存(キャッシュ)させることができ、RDBMSへのアクセス回数を減らし、アプリケーションの高速化を実現するという。

 サービス価格も一部改定を行なう。Webアプリケーションの実行機能を提供する「Webインスタンス」、rakeタスクを定時実行ジョブとして登録し、指定した時刻に実行できる機能を提供する「Jobインスタンス」、delayed_jobによる非同期処理の実行機能を提供する「Workerインスタンス」の価格を50%、「専用DBサーバ」の価格を最大で53%値下げする。新規のお客様を対象とした期間限定の無償キャンペーンも同日より実施する。

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