オムロンが、LED光を透明なプレートまたはシートから出射させ、3次元静止映像を空間に投影する「透明プレート型空間投影技術」を世界で初めて実現したと発表した。
従来の空間投影技術は、比較的大規模なシステムや設置スペースが必要だが、オムロンは、液晶ディスプレー用バックライト事業などで培った光指向性設計技術と微細加工技術を応用することで、プレートまたはシート1枚とLED1個のみで空間に3次元映像を投影することを実現させたとしている。
透明プレート型空間投影技術は、3次元で奥行きのある表示、実空間の物体への表示の重ね合わせ、複数枚のシートを重ねての使用が可能。また、シート本体が透明なため目立たず、薄く軽く、ガラスなどにも貼り付けでき、設置場所を選ばない。
オムロンでは、看板の3D表示、鉄道の駅構内などでの立体案内表示、ショウウィンドウに展示している商品の各種情報表示やデザインの投影、ジェスチャー入力機器や非接触スイッチにおける空間上の感知部分を可視化するなどの用途を提案している。
なおオムロンは、10月7日から11日まで幕張メッセで開催される「シーテックジャパン2014」にて「透明プレート型空間投影技術」を展示予定としている。