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業界人の《ことば》から 第111回

日本の家に溶け込む和のテイストにこだわり

Jはジャパンであり上質、パナソニックが狙う目利き世代とは

2014年10月01日 09時00分更新

文● 大河原克行

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今回のことば

「家電というのは、一人一人の生活に密着した製品。日本のモノづくりから生まれる家電を、もう一度復活させたいという想いで取り組んだ」(パナソニック アプライアンス社・高見和徳社長

モノの本質を見極められる、目利き世代がターゲット

 パナソニックは、新たなコンセプト家電 「Jコンセプト」シリーズを発表。第1弾製品として、ルームエアコン、掃除機、冷蔵庫の3製品を投入。10月下旬から順次発売する。来年度には洗濯機、炊飯器にもラインアップを拡大。さらに、テレビやビデオ、デジカメといったAV分野向けにも展開していく意向を示す。

 Jコンセプトは、50代、60代の「目利き世代」を対象に製品化したものだ。

 ターゲットとなる50代、60代は、高度成長期を経て変化の激しい社会を生き抜いた生活経験が豊かな世代であり、モノの本質を見極めることができる年齢層だとし、これを独自に「目利き世代」と名づけた。

 「1950年代以降、モータリゼーション、グローバル化、レジャーブーム、IT化といった流れがあり、50代、60代の方々は激動の時期を生きてきた。その方々がシニア世代となり、日本の購買力を引っ張っている。そうした方々が、どういう製品を求めているのか、受け入れられる製品はどういうものなのか。それを追求した製品が、Jコンセプト」と、パナソニックの代表取締役専務であり、アプライアンス社社長を務める高見和徳氏は語る。

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