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IROMIブランドとともに新たなカラーマネジメントソリューション提供へ

色を正確に表現ーDNPが独自エンジン搭載の10型タブを発表

2014年09月30日 19時15分更新

文● 西牧裕太/ASCII.jp編集部

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同じ赤でも細かい違いを再現し、コントラストは画素ごとに輝度調整

 色補正・調整はDNPのカラーマッチング技術を使っている。またsRGBに対する平均色差ΔE(デルタE)が4未満で、「感覚的な印象としては、同じ色として判断される」という。プロジェクト技術担当の松村氏は「同じデータでも表示するディスプレーによって違う見え方がすると思うが、そのズレを修正するための機能。sRGBに対する平均色差ΔE4未満は、たとえば同じ赤でも細かい色の違いまで正確に表現できる」とのこと。

 コントラスト調整は同一画面内の明暗を認識し、適切なコントラストにする技術を採用。「コントラスト調整は画素ごとの輝度値を調整しており、自然な画を表現できる。教育の現場では屋外で使うことがあると思うが、その場合でも見やすくなる」という。

マイクロソフトがタブレットやパソコンに推奨しているsRGBに対する平均色差ΔEは10未満とのこと。そのため、タブレットやパソコンのディスプレーは正しい色が表示されないことが多いという

画像の白飛びや黒つぶれを補正し、肉眼で見るのと同じ画像にする。また、ディスプレーの出力を下げても、下げる前と同等の輝度を確保するので、消費電力の低減にもつながるという

ブルーライト機能はIROMIエンジンを通すことで、画像の色を変えることなくブルーライトをカットしてくれる。起動したアプリごとにブルーライトカットのコントロールも可能

販売は法人のみ、個人向けへの販売は未定

 販売については現状は法人向けのみを予定。店頭や電子カタログなどの販促活動、教育の現場、さらに美術教育やワークショップなどを通じて普及させていくという。また、IROMIエンジンについては、チップをデジタルサイネージや電子黒板、ディスプレー用にカスタマイズして提供していく予定とした。

FGADの底面

左側面にはmicroUSB、microHDMI、ヘッドフォン出力。右側面にインターフェースはない

天面の左端に電源ボタン。かなり小さい

iPhone 5sと比べると多少厚い。大きめのサイズの割に持った印象としては軽かった

ルーヴル美術館との共同プロジェクト「ルーヴル - DNP ミュージアムラボ」で作品がなくても作品に親しめるようにしたというアプリ。カメラを起動し、専用のボードを写すと絵が表示されるARアプリだ

主なスペック
製品名 FGAD UY8A
CPU MT8127 Cortex-A7(最大1.3GHz) MT8121 Cotex-A7(最大1.3GHz)
メモリー 1GB 1GB
ストレージ 32GB 32GB
ディスプレー 10.1型(1280×800ドット) 8型(1024×768ドット)
通信規格 IEEE802.11b/g/n、Bluetooth 4.0 IEEE802.11b/g/n、Bluetooth 4.0
内蔵カメラ 前面120万画素、背面500万画素 前面120万画素、背面500万画素
内蔵センサー 加速度センサー、デジタルコンパス、GPS 加速度センサー、デジタルコンパス、GPS
インターフェース microUSB、microHDMI、ヘッドフォン出力 microUSB、ヘッドフォン出力
バッテリー駆動時間 約11.5時間 約8.0時間
サイズ/重量 約幅263×奥行き183.5×高さ9.85mm/約595g 約幅140.6×奥行き200×高さ8.2mm/約350g
OS Android 4.4 Android 4.4

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