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松村太郎の「西海岸から見る"it"トレンド」 第43回

iPhone 6 Plusで風景の写真を撮ってきた

2014年09月30日 17時00分更新

文● 松村太郎(@taromatsumura

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インカメラの威力とパノラマ

 iPhoneのカメラは、ユーザーが楽しんでいる機能を強化する傾向にあります。その中でも、パノラマとセルフィー(自撮り)の機能向上は、iPhone 6/iPhone 6 Plusでも目玉となっています。

 まずパノラマ写真は、明暗の差が激しい風景を撮影する場合、日なたから撮りはじめた場合、日陰が真っ暗になってしまうといった減少が懸念されます。iPhone 6 Plusではこうした状況を改善するため、撮影中にもダイナミックに露出の調整をし、最適な写真を作りだしてくれるようになりました。

牧村ダムの端から撮影したパノラマ。日なた(左)から逆光(右)へかけてのパノラマ撮影も、右側が真っ暗になることなく描けています

 ちなみに、うまく撮影するコツは、iPhoneを腕をぴんと伸ばして前につきだし、その場で体ごと回転させるという方法。するとカメラの前後のぶれを防ぐことができ、ゆがみを減らすことができるそうです。また、筆者の作例を見ると、橋のようにすぐ近くにある直線的な物体が映り込まない方が、不自然さを排除できるのではないでしょうか。

 また、インカメラ「FaceTimeカメラ」の向上も実感できるほどです。

 アウトカメラ「iSightカメラ」と同様にF値2.2の明るいレンズを備えただけでなく、ダイナミックレンジが広いセンサーのおかげで、1回の撮影でHDR写真が得られるようになりました。特に明るい背景と暗い自分の顔を同時に撮影したいセルフィでは、この機能は非常に効果的です。しかも、HDR動画まで撮影できるとのことで、セルフィーの失敗写真を防ぐ意味で楽しめるのではないでしょうか。

 「iPhone 6 Plusでのフォトライフは、これからますます楽しめるのではないか」

 手に入れてからさらに期待が高まる体験をすることができました。画面サイズとピクセル密度を除く撮影機能の面では、iPhone 6でも同様です。見るのが楽しいだけでなく、撮影まで楽しさが増したiPhone 6 Plusのカメラ、ますます活用方法を考えていきたいところです。


筆者紹介――松村太郎

 1980年生まれ。ジャーナリスト・著者。慶應義塾大学SFC研究所上席所員(訪問)。またビジネス・ブレークスルー大学で教鞭を執る。米国カリフォルニア州バークレーに拠点を移し、モバイル・ソーシャルのテクノロジーとライフスタイルについて取材活動をする傍ら、キャスタリア株式会社で、「ソーシャルラーニング」のプラットフォーム開発を行なっている。

公式ブログ TAROSITE.NET
Twitterアカウント @taromatsumura

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