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電力に加えてチップ冷却の熱を利用するところが大きなポイント

IBMリサーチ、太陽光の80%を活用する「プロジェクト・サンフラワー」

2014年09月26日 18時41分更新

文● 行正和義

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Project Sunflower

 米IBMの研究機関IBMリサーチは9月24日(欧州時間)、スイスAirlight Energyと共同で太陽光を2000倍に集光、エネルギーの80%を活用するシステムを開発、2017年までに市場投入すると発表した。

 高さ10m、40平方mの太陽追尾型パラボラ集光装置を用いて集光、光電池で発電する。光電池は1mm間隔に数本という高密度に配置された冷却パイプにより水冷構造を採用する。光電池は安全な動作温度である105℃以下に冷却され、受動的な空冷太陽電池よりも10倍以上の効率で動作。晴れた日であれば1日あたり12kWの電力と熱20kWを生成できる。

 冷却水は温水として出力され、温水を用いた熱サイクル機関の駆動や蒸留装置などに利用できる。塩水からの飲料水精製であれば1平方mあたり30~40Lを提供できるなど、途上国での利用も想定しているようだ。また、集光システムは効率的な設計により、4時間で設置、同種製品より1/5の価格で実現できるとしている。

 光電池の冷却システムはIBMのスーパーコンピューターに使われるチップ冷却技術を応用するなど、さまざまな技術にIBMの技術が盛り込まれているという。スイスのAirlight EnergyはこのHCPVT(High Concentration PhotoVoltaic Thermal:高集約度太陽光熱)システムをライセンス製造・販売するための新会社DSolar(dish solar)を設立し、2017年までに“手頃な価格”で市場投入し、途上国だけでなく遠隔地の病院やリゾート施設などの利用を見込んでいるという。

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