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スマホで始める「音楽アプリ部」 第58回

シンプルな作りだが音は楽しい

ついつい遊んでしまう!? 超簡単操作で癒されるアプリを発見

2014年09月28日 12時00分更新

文● ノッツ

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4つのレイヤーを切り替えて音を重ねよう
音色の変更だってバッチリです

アンぽん このアプリ、レイヤーが4つあって、それぞれ違う音を鳴らせられるんです。グリッドじゃないエリアをスワイプすると、レイヤーが切り替わります。上のアイコンをタップしてもレイヤーが切り替わりますが、選択中のレイヤーのアイコンをタップするのはグリッド全消しの操作なので気をつけてください。

ノッツ 音が重なってくるとまた気持ちが盛り上がりますね……! 4レイヤーでも、グリッドのタイミングがそれぞれ少しズレてるだけで音の幅がすごく広がります。これ、音色の変更はできないんですか?

アンぽん もちろんできますよ! 上のアイコンの歯車マークをタップすればセッティング画面にうつります。そこで音色の変更や、テンポチェンジ、押すだけで効果音が出るSFXボタンの操作などができます。

歯車マークを押すか、一番右までスワイプすればセッティング画面。ここで音色の変更や再生・停止、効果音の発音などの操作ができる

ノッツ 音色も、木琴や笛、ベルやアコースティックギターやパーカッションなど、柔らかいものが多めですよね。奏でられるフレーズも落ち着く癒やし系の旋律だし、なんだか森の中にいるみたいな気持ちになって気持ちいいです……。それに反して、SFXの効果音がドラだったりシンバルだったり謎のボイスだったりで、結構ミスマッチなのも妙な味が……っ!

アンぽん 確かに、なんでこの音の雰囲気でこのSFXなんだって音ですよね……! まあ、これもこのアプリの不思議な味ということで! ちなみに、作ったフレーズはセーブして記録することもできます。他にも、セッティング画面ではテンポチェンジなども出来ますが、シンプルに3通りのテンポから選ぶ感じになっています。

作ったフレーズは7通り保存できる。気に入ったフレーズが出来たらぜひとも保存しよう

テンポを押せばBPMが変化。でも速さは普通・速い・すごく速いの3通り。シンプル!

ノッツ かなりシンプルな作りに徹底してますね! でもちょっと音に戯れて楽しむくらいなら、それくらい簡潔でいいのかも。だけども、音色がほんとに僕好みなものが多いです。特に木琴と笛の音、かなり出てくるメロディとマッチしてて良い感じですよ。あと地味に面白いのが、これ系のアプリにしては珍しく、拍子が6/8固定なんですよね。なんか制作陣にコダワリがあるのか、それともその拍子固定だからこそフレーズ的に癒されやすいのか……謎ですが。

アンぽん 以上、Tip Tap Tuneでしたが……どうでしたか?

ノッツ 小さいお子様でもすぐ覚えられそうな簡単操作で、しかも出てくる音は柔らかくてずっと聴いていられるようなメロディー……これだけで触ってて気持ちいいです。出てくるフレーズの音階を自分で変えたりといった踏み込んだエディットなどはできないアプリですが、純粋に「ちょっと音で楽しもう・癒やされよう」って時につい起動してしまうアプリとして、入れておいてもいいんじゃないでしょうか。まさしく気楽に楽しくキャッチーなアプリ……と言っていいのでは!

アンぽん それはよかった。このコーナーもキリよく今回で20回目ですが、これからまた気を引き締めなおして、よりよく音楽アプリ紹介をしてゆきたいものですね。あなたもマンガの連載が落ち着いたんですから、こっちもバリバリとよろしくお願いしますよ。

ノッツ でも僕、ドドドッと立て続けにマンガ連載が終わって……なんだか燃え尽き症候群というか……。もちろんこれも頑張りますけど……。大丈夫かな。またマンガのお仕事もらえるかな……。こんなんで俺、食べて……いけるのかな……。

アンぽん せっかく気楽で楽しくキャッチーを目指して記事書いたのに、気重で辛くてヘビーな話題で締めてどうするんだよ! ……そんなこんなで、今回はこんな感じで。

ノッツ

著者近影

 自宅録音ひとりバンドKNOTSとして地元の工場で働きつつ細々と音楽活動をしていたが、宅配ピザ屋すらない田舎っぷりに限界を感じて上京。ピザを食べながら東京で音楽活動を本格化させると思いきや突如、漫画家になる。音楽誌サウンド・デザイナー、月刊IKKI(小学館)、まんがタイムきららMAX(芳文社)などでマンガ連載、現在までに単行本3冊発表。ごくまれに、音楽ライブ活動もする。

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