実測! 480円プランは意外に快適だったが
高速通信モードはやや遅め?
さて、実際に480円プランで使ってみると、スマートフォンでの利用ならばちょっと遅いかな? という程度で使えてしまう。ただしウェブサイトからPDFをダウンロードして表示をしたり、アプリのアップデートでダウンロードが発生した場合には遅いことを実感する。
試しに速度計測をしてみると、250kbsよりも速い転送速度を記録しており、何度か試しても0.5Mbps程度は出ている印象。きっちりと速度を制限しているというよりも、全体的にデータが多く流れないような規制をかけているのではないだろうか。
実際の使用感も、過去に使ったことのある格安SIMの低速利用と同じような印象で、特別にワイヤレスゲート Wi-Fi+LTE SIMカードが優れているとか劣っているという印象もない。
実際は920円プランをはじめ上位プランを使う人もいるので、高速側がどうなのか検証してみたくなり、通信量チャージオプションを最低単位の200MBを購入してみた。
チャージは専用アプリから簡単にでき、費用は毎月の合算請求。チャージ結果もすぐ反映される。高速通信モードのオン/オフの切り替えは専用アプリから行なう。
高速通信モードをオンにしても、期待するほど大きな速度向上は望めなかった。写真は平日午前の計測の結果だが、下りで1~2Mbps程度。上りでたまに3Mbpsを超えるときもあるという感じだ。
もしかしてネットワークの混雑では? と考え、試してるSH-06EのSIMをワイヤレスゲート Wi-Fi+LTE SIMカードからIIJmioに差し替え、設定変更して試してみた。その結果、IIJmioでは20Mbpsを超える速度を記録した。
この結果を見るに、電波部分やドコモのLTEネットワークではなく、その先の部分にボトルネックがあるのではないかと考えられる。
念のため、IIJmioを試した後、すぐに元に戻して試してみたが元の速度に戻った。もっとほかの場所や時間でも試さないと全体的な優劣はつけられないが、筆者が試した限りではワイヤレスゲート Wi-Fi+LTE SIMカードはIIJmioよりも高速側では残念な結果となった。
なんだかんだ言っても
Wi-Fi付の480円プランのコストは魅力的!
筆者のテストでは高速通信時の速度が残念だったワイヤレスゲート Wi-Fi+LTE SIMカードだが、低速時の利用ではそれなりの速度が出ており、使用感でも劣っている印象はなかった。
むしろ、格安SIMの最安クラスが店頭で簡単に買え、追加無料で公衆無線LANサービスが付いていることまで考えればコストパフォーマンスは高い。低価格で使いたい人はもちろん、端末コレクターの動態保存用のSIMとしても使い勝手はいいだろう。
また、公衆無線LANを使う際、スポット検索は専用アプリから可能。LTEの通信はあくまで非常用で通常は無線LANという使い方がワイヤレスゲートが考える本来の使い方らしく、スポット検索が充実しているのは当然なのだろう。地図から簡単に検索可能なので、公衆無線LANを効果的に利用することができる。
なお、今回試して残念な結果となった高速通信時の速度であるが、まだサービス開始して1ヵ月も経っていないということもあり、改善も期待できる。しばらく後にその使用感を再検証してみたいと思う。
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