お得なのはどっち?
店頭モデルか直販モデルか、富士通「LIFEBOOK AH」ハイスペックモデルの性能を比較 (2/2)
2014年10月06日 08時00分更新
基本性能はほぼ変わらず。ゲームのプレーは直販モデルが有利
続いて、「LIFEBOOK AH77/R」と「LIFEBOOK WA2/R」のベンチマーク結果を見てみよう。Windows 8.1の快適さを表わす「Windows評価ツール(WinSAT.exe)」の結果(Windowsエクスペリエンスインデックス)では、以下の表のような結果となった。
試用機のWindows評価ツールの結果 | ||
---|---|---|
LIFEBOOK AH77/R | LIFEBOOK WA2/R | |
CpuScore(プロセッサー) | 7.8 | 7.7 |
MemoryScore(メモリー) | 7.8 | 7.8 |
GraphicsScore(グラフィックス) | 5.9 | 5.9 |
GamingScore(ゲーム用グラフィックス) | 5.5 | 5.5 |
DiskScore(プライマリハードディスク) | 5.9 | 5.9 |
それぞれの結果を見ると、ほぼ同じ結果が出ていることがわかる。CPUのスコアについては「LIFEBOOK WA2/R」のほうが0.1ポイント低いが、誤差の範囲内だろう。ただ「LIFEBOOK AH77/R」のメモリー容量は8GBで「LIFEBOOK WA2/R」は16GBであるのに対し、メモリー関連のスコアが同じ「7.8」になっている点がやや気になるところ。標準的な作業ではそれほどの違いが出ないことを表しているのか、もしかすると何らかの原因で「LIFEBOOK WA2/R」のスコアが下がっているのかもしれない。
「CrystalDiskMark」によるアクセス速度の計測結果では、1TB HDDを搭載した「LIFEBOOK AH77/R」が1TBハイブリッドHDDを搭載する「LIFEBOOK WA2/R」を上回る結果となった。一般的にはハイブリッドHDDのほうがアクセス速度が速いため、この結果は試用機の個体差によるものだろう。
ネット閲覧や文書作成など日常的な作業の性能を計測する「PCMark 8バージョン2」の「Home conventional 3.0」ではほぼ同程度ではあるが、ほんのわずかに「LIFEBOOK WA2/R」のほうがスコアが高い。総合的なパフォーマンスを計測する「PCMark 7」と「PCMark Vantage」でも、「LIFEBOOK WA2/R」のほうで高いスコアが出ている。総合的な性能については、やはりメモリー容量を多くしたほうが有利だ。
3Dゲーム系ベンチマークとして「ファイナルファンタジーXIV:新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」を試したところ、1280×720ドットの標準画質で「LIFEBOOK AH77/R」が「4190」の「快適」、「LIFEBOOK WA2/R」が「4233」の「快適」という結果となった。どちらも画質や解像度を調整すれば問題なくプレーできるレベルだが、「LIFEBOOK WA2/R」のほうがわずかに性能が高いといえるだろう。
バッテリー駆動時間のベンチマークでは下記の条件でテストを行なったところ、「LIFEBOOK AH77/R」では開始から4時間49分で、「LIFEBOOK WA2/R」では4時間27分でバッテリー残量が5%となり休止状態へ移行した。カタログ上の公称値では約5.7時間の駆動が可能とされているが、負荷の高いテストでこれだけの結果が出れば十分だろう。A4スタンダードノートは本来持ち歩き用途では利用しないため、問題ない結果だといえる。今回のテストでは「LIFEBOOK WA2/R」のほうがわずかに駆動時間が長いが、HDDよりもバッテリー消費量の大きいハイブリッドHDDを搭載していることを考えれば妥当な結果だ。
バッテリーベンチマークのテスト条件
- 電源プランを「省電力」に設定
- 無線LANはオン、Bluetoothはオフに設定
- ボリュームは50%に設定
- ディスプレーの明るさを40%に設定
- ディスプレーの輝度調整機能を無効化
- テストには「BBench」を使い、10秒ごとのキー入力と60秒ごとのWebアクセスを有効化
コストパフォーマンスの高い「LIFEBOOK WA2/R」がおすすめ!
「LIFEBOOK AH77/R」と「LIFEBOOK WA2/R」ではパーツ構成が異なる点以外にも、オフィスの有無や保証サービスの内容が違っている。「LIFEBOOK AH77/R」では標準でOffice Home and Business 2013がプリインストールされているのに対し、「LIFEBOOK WA2/R」ではOffice Personal 2013かOffice Home and Business 2013、あるいはオフィスなしを選択可能だ。
保証サービスの面では、店頭モデルの「LIFEBOOK AH77/R」は通常のメーカー保証期間が1年間であるのに対し、直販モデルの「LIFEBOOK WA2/R」では通常保証1年間+延長保証2年間の合計3年間となっている。マシンに不具合が生じた際、無料で修理できるのは心強い。さらに「LIFEBOOK WA2/R」なら落下や水こぼしによる破損、故障にも対応可能な「ワイド保証サービス(3年)」を1万80円の追加料金で利用できるのもポイントだ。
価格面から見ても、「LIFEBOOK WA2/R」のほうにアドバンテージがある。2014年9月中旬現在の「LIFEBOOK AH77/R」の販売価格はおよそ17万3000円前後。ショップによって10%のポイントがつくことを考慮に入れても、実質的には15万6000円前後だ。だが「LIFEBOOK WA2/R」では最小構成なら13万6032円(22%OFFクーポン適用後、クーポンの内容は時期によって変更される場合がある)からと入手しやすい。「LIFEBOOK AH77/R」と同じスペックを選んだとしても15万6156円となる。3年間の延長保証を無料で追加できることを考えれば、店頭モデルよりもはるかにお得であることがおわかりいただけるだろう。
また電話サポートが初回から有料となる「ミニマムサポート」を適用することで、キャンペーン価格からさらに5000円割引できる点も大きい。無料の電話サポートが不要ならぜひ活用したい。
今回の検証結果を総合的に見ると、直販モデルである「LIFEBOOK WA2/R」のほうがコストパフォーマンスが高い。ただし店頭モデルでも、ショップのサービス内容によってはお得に入手できることもあるだろう。ぜひさまざまなサービスやキャンペーンを活用して、高パフォーマンスなマシンを手に入れていただきたい。
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