上質な使い心地のハイスペックモデルと、コストパフォーマンスに優れるベーシックモデル
富士通のA4スタンダードノート「LIFEBOOK AH」シリーズはどれが買い!? (2/3)
2014年10月03日 08時00分更新
バッテリーやパーツの交換はベーシックモデルのほうが簡単
「LIFEBOOK AH」シリーズでは、バッテリーを取り外すことができる。バッテリー劣化で容量が減っても、自分で交換できるのはうれしい。ベーシックモデルでは、スライドスイッチを操作するだけでバッテリーを取り外しが可能。ハイスペックモデルでは2つのカバーを外す必要がある。
さらに底面部のカバーを外すことで、メモリーやストレージの換装が可能だ。ただしハイスペックモデルは、ストレージの交換にネジを20本取り外す必要があり、難易度はやや高い。作業が不安なら、パーツ構成のカスタマイズが可能な「LIFEBOOK WA2/R」を選び、高性能なストレージを選んでおくといいだろう。
ディスプレーとキーボードの使い勝手をチェック
ディスプレーのサイズは、全モデルともに15.6型だ。しかし解像度が異なり、ハイスペックモデルでは1920×1080ドットのフルHD表示、ベーシックモデルでは1366×768ドットのWXGA表示に対応している。一度に多くの情報を確認できる点ではフルHD表示のハイスペックモデルのほうが有利だが、WXGA表示は文字が大きくて見やすいというメリットがある。このあたりは好みの問題だ。ただし写真や動画の精細さを求めるなら、フルHDを選んだほうがいい。
ハイスペックモデルで10点マルチタッチに対応しているが、ベーシックモデルでは非対応となっている。なおベーシックモデルにはタッチ対応の「LIFEBOOK AH56/M」というモデルも用意されている。ただし2014春モデルとひと世代前の機種となるため、タッチ対応モデルを求めるならハイスペックモデルを選ぶべきだろう。
キーボードについては、全モデルでテンキー付きの108キー構成を採用している。キーピッチは共通で約18.4mm。フルサイズ(キーピッチ19mm)のキーボードよりもややキーが小さいが、特に違和感なく快適に入力できた。キーストロークについても共通で、約1.7mmと十分なサイズが確保されている。
スペック上ではキーボードの仕様は変わらないものの、実際に使ってみるとハイスペックモデルのほうが使いやすいように感じた。まずハイスペックモデルではキーの底打ち感が少ない。両モデルとも軽いタッチで入力できるのだが、タイプ時の反動が少ないハイスペックモデルのほうが長時間使っていても疲れにくいだろう。
また、キーの質感もハイスペックモデルのほうが上だ。ベーシックモデルでは光沢のあるキーで文字はおそらくシルク印刷だが、ハイスペックモデルでは光沢を抑えたキーを採用し、文字はかすれにくいレーザー印字でプリントされている。キーサイドの色を変えることで文字を識別しやすい「サイドカラードキー」を採用している点も、ハイスペックモデルのポイントだ。
ディスプレーとキーボードの使い勝手の点で言うと、ベーシックモデルは標準的なA4ノートと比べて決して悪くはない。むしろ、比較的使いやすいほうだ。だが使いやすさを追求したハイスペックモデルは、標準をはるかに上回る使い勝手を実現している。快適な操作感を求めるのなら、ハイスペックモデルを選びたい。
(次ページ、「インターフェースの違いにそれぞれのメリットが」に続く)
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