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業界人の《ことば》から 第110回

利用シーンを想定した、ユニークな宣伝活動を

EOS 7D MarkIIが登場、鉄道・野鳥好きのハイアマチュアに

2014年09月24日 09時00分更新

文● 大河原克行

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まだまだ伸び続けるレンズ交換式デジカメ市場

 キヤノンマーケティングジャパンの川崎正己社長は、レンズ交換式カメラ市場が、今後、成長基調に転じると予測する。

 川崎社長は、「2014年度は、消費増税前の駆け込み需要の反動もあり、197万台と、前年の233万台から大きく減少する。だが、2015年度以降は、再び需要が増加傾向に転じる予測している」とし、その理由を次のように語る。

キャノンMJでは、消費税前の駆け込み需要で大きく伸びた反動で、今年は販売台数が減少するが、2015年以降は再び伸張すると予測している。

 「ひとつは、レンズ交換式カメラの世帯普及率は、2014年度で約20%。フィルム一眼レフカメラやビデオカメラの4割の普及率に比べると、乖離がある。実際に当社のレンズ交換式カメラの購入者を分析すると、6割以上が新規購入者となっており、4割まで普及することを考えると、まだまだ市場は拡大傾向にある」とする。

レンズ交換式カメラはまだまだ伸びる市場だとする。

ほしいと考える人と実際に所有している人の差はまだまだ大きく、レンズ交換式カメラの市場は伸びると考えられる。

 そして、2つめはレンズ交換式カメラが、購入意向が高い製品であるという点だ。

 「デジタル一眼レフカメラ、ミラーレスカメラは、保有率よりも購入意向が高い製品であり、これはハイブリッドカーやタブレットと同じ傾向だといえる」とする。

 さらに3つめには、コンパクトカメラユーザーの56%、スマートフォンユーザーの60%が、レンズ交換式カメラへステップアップしたいという購入意向があることが調査でわかっている点だ。

スマホやコンデジからのステップアップの対象としてレンズ交換式カメラは考えられている。

 「コンパクトカメラでは、高級コンパクトユーザーでは87%のユーザー、ミドルクラスでは89%のユーザーがレンズ交換式カメラに対する購入意向がある。一方で、スマートフォンユーザーも購入に高い関心がある。スマートフォンの増加は、レンズ交換式カメラ市場の活性化につながる。我々にとってはビジネスチャンスになる」と語る。

 EOS 7D MarkIIでは、ユニークなマーケティング活動にも乗り出す。

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