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スマホ動画で交通量を調べるビジネス、6.5億円

2014年09月23日 07時00分更新

文● 盛田 諒(Ryo Morita)/大江戸スタートアップ

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 米ニューヨークのスタートアップ・プレイスメーターが米国時間18日、クアルコムグループのクアルコム・ベンチャーズなどからシリーズAでの投資として、600万ドル(約6億5000万円)を調達したと発表した。米New Enterprise Associates(NEA)をリード投資家とする。

 プレイスメーターが手がけるのは、公共の街頭映像や投稿された動画を分析することで自動車の渋滞状況や速度、人の行列や滞在時間などを把握する、クラウド交通量調査プラットホーム。メーター(Meter)と呼ばれる投稿者には謝礼も支払う。分析したデータを用いて、都市生活をより効率的かつ効果的に運営することと、一般の利用者、企業、自治体に都市環境へのより深い理解を提供することが同社のミッションだ。アレクサンドル・ウィンターCEOは「プラットホームを共同作業で育てることでよりスマートな世界を実現したい」という。

 「世界初となる包括的で定量化された(動画による都市交通の)データレイヤーを構築している。今回の資金調達によって、プラットホームを構築し、データを世界規模に拡大できることに興奮している」(ウィンターCEO)

 プレイスメーターに出資するクアルコム・ベンチャーズのクイン・リー副社長は「センサーデータ、スマートフォンデータ、衛星データ(GPS)は都市部の行動データを測定するのに活用されてきた。プレイスメーターと共に、同社のプラットホームを成長させていくのを楽しみにしている」と話している。


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