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スマホで始める「音楽アプリ部」 第57回

作曲にアクセント! iPadでリズムループ作りは「DrumJam」が簡単

2014年09月21日 14時00分更新

文● 藤村亮

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パッドをいじってループにアクセントを付ければ違った音に

 画面下部のパッドパートは左側に「Pad Vol」や「Pad Pitch」、パッドを押さえ続けたときに自動で連打するリズムを3パターンから設定する「HIT」が並びます。また連打パターンに不意の休符を差し込んだり、パッド感度の設定もできます。

キット内のパーツごとに自動で区画されており、多用されるパーツは大きめのパッドが割り当てられています

 パッド用の音源パーツは25種類。BongosやDjembeといったパーカッションはもちろん、ドラムキットやTR808(エレクトリックドラム)の音源などもあります。パッドにパーツを読み込むにはリズムパッドにパーツアイコンをドラッグするだけ。各パーツに応じた数にパッドが区画されるので、パーツ点数の多いドラムキットだと左右と縦方向にも細かく割り振られます。

 リズムループのバリエーションがとにかく豊富で、ループを回しながらその上でアクセント的にパッドを叩くだけでもそれなりに楽しめる感はあります。フィルタリングや各パーツのループパターンの差し替えも使いこなすことができれば、より幅広いリズムパターンにも対応できそうです。

 ループで足りない部分を自分のプレイで補うようにすればリズムパターンはさらに広がるでしょう。パーツの配置や音量などもモニター部分で視覚的に把握しながら感覚を生かしたセットが可能なので、初心者の方でも扱いやすいと思います。

 音色はかなりリアルで、ボンゴなどは実際に叩いた音に相当近いです。 パッドタッチに対してのレスポンスもよく、タッチの強弱でアクセントがつけやすいです。また、リズムアプリとしては最も重要なレイテンシーも特に感じることはありませんでした。

 レコーディングやライブでのパーカッション音源としても充分に実用できるレベルのサウンドクオリティーだと思います。夏休みも終わって久しいですが、DrumJamでいつでもアツい南国のビートを楽しんでみてはいかがでしょうか。



藤村 亮(ふじむら りょう)

photo by Shin Kobayashi

 1981年生まれ、Ibanez製7弦ギターを手に世界を渡り歩くロックミュージシャン。2006年にバンド"AciD FLavoR"の7弦ギタリストとしてメジャーデビュー。2008年よりベルギーのインディーズレーベルと契約し、"Ryo Fujimura"としてソロ活動を開始。ヨーロッパ最大の日本文化イベント"JapanExpo"や各国のJ-Musicイベントにゲスト参加した。2012年からは活動の幅をメキシコにも広げ、3度のライブツアーを敢行。さらに、2013年11月にはヨーロッパツアーを終え、2014年1月1日から一日一曲アップロード企画「Daily Sound Scape」をSoundcloud上で開始。

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