日産自動車は9月19日、横浜で実施しているワンウェイ型大規模カーシェアリング「チョイモビ ヨコハマ」を1年間延長すると発表。事業化に向けて体制を最適化する。
チョイモビ ヨコハマは次世代の都市型モビリティの形を模索する大規模カーシェアリング実験。借りた場所に返さなくてもよいワンウェイ型で、同社の超小型2人乗りEV「NISSAN New Mobility CONCEPT」を用いている。2013年10月から1年の限定として実施していたが、10月から第2期としてさらに1年延長するとともに、事業化に向けてシステムを整える。
走行範囲は横浜市内なのは同様だが、利用実績などからこれまでの70台から50台に減らして効率的な運用を図り、貸渡返却地点も最適化する。また、これまで入会費/月額基本料金無料、利用料金は20円/分だったのを、通勤/法人向けの月額(1000円)プラン(無料で50分利用可能、利用料金20円/分)と、月額会費無料の観光向けプラン(30円/分)の2種類の料金体系を採用する(いずれも入会費1000円が必要)。
これまでの実証実験の結果は会員数1万651人、横浜市内の利用者が半数以上を占め、近所の足として利用している人が多いようだ。なお、同様の超小型EVを用いたカーシェアリングとして、今年10月からはホンダがさいたま市で「MC-β」を、トヨタがフランス グルノーブル市で「i-ROAD(アイロード)」と「COMS(コムス)」を使った社会実証実験を開始する。