はてなは17日、クラウドパフォーマンス管理サービス「Mackerel」(マカレル)を正式公開した。無料版と有料版の2種類を用意し、有料版はホスト1台あたり2000円から。今年5月からシステム開発者向けにベータ版として運用してきた商品。国内向けに開始し、年内に世界展開を目指す。
マカレルは複数のクラウドサービスを統合的に管理するツール。
クラウド導入にまつわる問題を解決するのが狙い。従来、クラウドサービスのパフォーマンスをまとめて管理するにはオープンソースソフトウェアから独自の管理ツールを作る必要があり、担当者がいなくなると管理が行き届かなくなってしまうという問題があった。
マカレルではサーバーごとに「アプリケーションサーバー」「データベースサーバー」といった役割を割り当てることで、複数のクラウドサービスを一元管理できる。3ステップで導入できる手軽さも売り。デプロイツールや構成管理ツールとの連携、KPI可視化などの機能も用意する。
「今回提供開始したMackerelは、はてながこれまで開発してきた『はてなブックマーク』『はてなブログ』などの自社サービスや、任天堂株式会社の家庭用ゲーム機『Wii U』に内蔵されているネットワークサービス『Miiverse』などの開発で合計して数千台規模のサーバーを運用してきた実績とノウハウを基に、新しく開発したクラウドパフォーマンス管理サービスです」(プレスリリース)
Mackerel