パイオニアは9月16日、DJ機器事業の売却を正式発表した。今後はカーエレクトロニクス事業に経営資源を集中する。
DJ機器事業については、新たに設立するパイオニアDJ株式会社(仮称)に継承させたうえで、投資ファンドKKR傘下のPDJホールディングスに590億円で譲渡する。パイオニアはPDJホールディングスから第三者割当増資により、14.95%の株式を保有する。
また、パイオニアDJ株式会社については、「パイオニア」および「パイオニアDJ」ブランドの使用許諾を与える予定だ。
DJ機器事業売却の理由については、パイオニアのDJ機器は高い認知度とシェエアを有しているが、「今後の更なる成長の達成のために、資金リソースやノウハウを有し、事業ビジョンを共有できるパートナーを迎え入れることが、最適と判断」したとのこと。今後は抜本的な事業転換を図り「世界でNo.1 の独立系カーエレクトロニクスメーカーとして更なる企業価値の向上を目指す」とのこと。
パイオニアは1947年設立されたAV機器メーカー。1946年設立のソニーなどと同じく老舗のひとつだったが、6月24日にはAV機器事業をオンキヨーと投資ファンドの企業連合に売却することを発表している。