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業界人の《ことば》から第109回

人間の手首は2つだけ、顔にかけるメガネはひとつ、そこを押さえることができるか

Apple Watchが話題、一方ソニーはウェアラブルを不動産にたとえる

2014年09月17日 09時00分更新

文● 大河原克行

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ウェアラブル事業は不動産ビジネスだ、という真意は?

 ソニーの平井社長は、かねてから、ウェアラブル事業を「不動産ビジネス」と呼ぶ。

 「人間には、手首は2つしかない。また、顔にかけるメガネはひとつ。一度に4つかける人はいない。そこを押さえることができるかが鍵になる」とし、「参入障壁が高い領域でもあり、言い換えれば、一等地を確保してしまえば、いいビジネスになる」とする。

 そして、平井社長はこうも語る。

一級のデザインとユーザーに受け入れられるコンセプトでソニーは一等地を確保できるのか。

 「社内で口をすっぱくして言っているのはデザイン性。とくに、ウェアラブルグラスは、誰からも見える目立つものとなる。ファッション性としても耐えうるものでなくてはいけない」

 平井社長のところにも、デザイナーが多くのデザインモックアップを持ってくるという。

 「私がデザイナーに向かって言っているのは、『あなたが、山手線の満員電車のなかでかけていても、恥ずかしくないデザインになっていますか。ウェアラブルをしているんだということを言えるデザインになっていますか』」ということ」

 IFA 2014のソニーブースで展示したSmartEyeglassも、当初は別のデザインでの出展が予定されていたが、平井社長の要望で、デザインを変更したという。

 「ウェアラブルは、機能一点張りでは難しい。どんなに機能がすばらしくても、デザイン性に劣ると、受け入れられないだろう。ウェアラブルデバイスは、ファッション性を問われる製品。機能とファッション性を一緒に考える必要がある」とする。

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