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シンプルを極めた東芝のWindowsタブレット「dynabook Tab S50」 第2回

タブレットとしては悪くないベンチマーク結果

積極的に持ち運びたい手軽さでOfficeも搭載した「dynabook Tab S50」

2014年09月26日 08時00分更新

文● エースラッシュ

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モバイル利用には十分な実力

 「dynabook Tab S50」試用機の構成は、CPUにAtom Z3735Fを採用し、2GBのメモリと64GBのフラッシュメモリストレージを組み合わせたものだ。グラフィックス機能はCPU統合のインテル HD グラフィックスを採用している。

 まずは、Windowsの快適さの指標となる「Windowsエクスペリエンスインデックス」の項目に合わせて、評価プログラム「WinSAT」の実行結果を紹介しよう。「CPU」の値は「5.9」、「メモリー」の値は「5.5」、「グラフィックス」の値は「4.1」、「ゲーム用グラフィックス」の値は「4.0」、「プライマリハードディスク」の値は「7.05」となった。

 グラフィックス機能が少々弱めであるのは、この手の端末としては普通のことだ。構成から考えると妥当な結果といえるだろう。ストレージがフラッシュメモリストレージであるおかげで「プライマリハードディスク」の値は高く出た。PCの総合的な力を見る「PCMARK 8」の結果も、コンパクトなタブレットとしては悪くない結果が出ている。

「PCMARK 8」のベンチマーク結果

 実際に使っていて鈍さを感じるようなことはなく、ごく快適に利用できる。外出先での簡単な作業に不自由しないのはもちろん、ウェブ閲覧を主体とした使い方ならば家庭でメインマシンとして使っても特に困ることはなさそうだ。

 バッテリーについては「BBench」を、電源オプションを高パフォーマンスに設定し、無線LAN機能もオンにした状態で実施してみたところ3時間46分使うことができた。省電力な設定にすれば十分モバイル利用に対応してくれるし、外出先でのプレゼンテーションなどでも活躍してくれるだろう。

 また、電源コネクターが特殊形状のものではなく、スマートフォンでも利用されているmicroUSB端子を利用するタイプであることも評価したい。これなら、外出時に専用のACアダプターを持ち歩く必要はなく、もし大容量のモバイルバッテリーなどを持っているならば、それと接続して利用時間をさらに延ばすことも可能だ。本体には電源接続できるアダプターとL字型コネクターでうっかり引き抜いてしまったりしづらいケーブルも付属しているのがありがたい。

L字コネクターのUSBケーブルとアダプターが付属するが、普通のmicroUSB端子を使った充電方式だ

4種のセンサーも搭載した手軽に使えるWindowsタブレット

 持ち運べるPCとして考えると「dynabook Tab S50」には物足りない面もある。特に不足を感じるのはインターフェースだろう。またストレージについても、64GBと容量だけで見れば少なく感じられる。しかしジャイロセンサーだけでなく加速度センサー、電子コンパス、GPSと4種のセンサーを搭載しているあたりや、サイズ感から考えるとiPad的な使い方をするWindows搭載タブレットと捉えるべきだ。

 特に専用のBluetoothキーボードと組み合わせて使うと、カバーにもなり、スタンドにもなってくれるのが便利だ。スタンドを本体側に持たせなかったことで、本体だけで持った時に見映えが悪くなる部分や、素手で持った時に気になる凹凸などもなく、とても快適だ。

 外出先で大きな作業をするつもりはないが、出張時にはしっかりとOfficeドキュメントにも対応したい、普段使い慣れているWindowsを手軽に持ち運びたいという需要にはぴったりの端末だ。

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