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高域も低域もすごい「KS-7HQM」と「KX-1」

クリプトンが「世界最高」と自賛する、小型ハイレゾ対応スピーカー

2014年09月12日 18時01分更新

文● ASCII.jp編集部

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見事な低音の鳴りっぷり、「KS-7HQM」

 クリプトンは、ハイレゾ音源の再生に対応したアンプ一体型スピーカー「KS-7HQM」と、密閉型のブックシェルフスピーカー「KX-1」の2製品を10月上旬に発売する。

「KS-7HQM」(左)と「KX-1」と専用スタンド「SD-1」のセット(右)

KS-7HQM。オレンジ色に点灯してる3つのLEDでサンプリングレートがすぐ分かる仕組み。

 KS-7HQMは「KS-1HQM」から始まるUSB DAC内蔵のアクティブスピーカーの新製品。“ハイレゾセブン”の愛称と合わせて展開していく。PCのデスクサイドにも置ける、手ごろなサイズ感は継承しつつ、デザインを大きく変更。ユニット構成も従来のフルレンジから2ウェイとなり、ハイレゾ音源の特徴である再現性の高い高域、小型スピーカーとは思えない充実した低域を手に入れている。

肉厚のアルミ合金を使用した筐体

折り曲げることで距離を稼いだバスレフダクト

 筐体には8mmと厚いアルミ押し出し材を使用。曲面で内部の反射をへらすとともに、60Hzと低い共振周波数(f0)に対応するため、折り曲げたバスレフダクトを内蔵している。入力している信号のサンプリング周波数はオレンジまたは緑のLEDの点灯数で直感的にわかる仕組み(緑系は44.1kHzの信号を示し、44.1kHzで1個、88.2kHzで2個、176.4kHzで3個点灯、オレンジ系は48kHzの信号を示し、48kHzで1個、96kHzで2個、192kHzで3個点灯する)。

従来機種との比較。奥行きを含め、サイズ感は大きく変わらない印象だ。

 サランネットはマグネットで簡単に着脱できる。フット部分には振動を熱に変換して吸収する“ネオフェードカーボンマトリックス”を3層に重ねたインシュレーターを合計6個使用する。

ツイーターは高域の再現性に優れたリング型。ウーファーに関しては口径が若干大きくなっている。

内部構造。低域の再現性を高めるため、長いバスレフダクトを折り曲げて搭載

 高域用に60kHzまでの再生が可能なVifa製のファブリックタイプのリングツィーター(直径30mm)、低域用に60Hzまでの再生が可能なTymphany製のユニット(直径84mm)を使用している。内蔵アンプは各ユニットを独立したアンプで駆動するバイアンプ構成となっており、40W×4個の合計160Wの出力が可能。内部はフルデジタルで、アナログのネットワーク回路などは内蔵せず、DDCやFPGAを使い各ユニットが担当する周波数帯域もデジタル処理で振り分ける仕組みとしている(クロスオーバー周波数は3500Hz)。

フット部分には振動を熱に変換し吸収する“ネオフェードカーボンマトリックス”を3層に重ねたインシュレーターを合計6個使用する。

DDCは新規開発。FPGAを使ったデジタル信号処理やデジタルクロスオーバーネットワークなどを介して、PWM方式のアンプでスピーカーを駆動するフルデジタルアンプを使用。

豊富な背面端子。PCはもちろんだがブルーレイディスクプレーヤーや薄型テレビとの接続も想定している。

 FPGAを使ったDSP処理を実施しているため、仕組み上はソフトの書き換えによるバージョンアップも可能となる。具体的な計画については発表されていないが、開発時にはクロスオーバー周波数の調整などをソフトの書き換えで実施し、検証していたとのこと。

クリプトンの濱田社長は“唯一無二の面白いこと、それがクリプトン”。この社是を実現する上で、ハイレゾはひとつのきっかけになるとコメント。KS-1HQMの発表以来、2年をかけて実現した製品と説明し、「世界最高のスタイルのオーディオシステム」という自負を示した。

 また、テーブルや壁際に置いた際、周囲の反射によって変化する低音の量を調整するため、リモコンで2段階調整する機能も持つ。ミラー効果と呼ばれるもので、壁1面で6dB、3面まで反射すると低域のみが12dB程度増えてしまうこともあるためだという。

 入力端子はUSBのほか、HDMI、SPDI/F(光デジタル)、3.5mmアナログ入力など多彩。HDMIのスルー出力も備える。再生可能な形式はPCMのみだが、KS-1HQMの最大24bit/96kHzに対して、最大24bit/192kHzに変更。HDMI入力に対応したことで、パソコンだけでなく、ブルーレイディスクプレーヤーやテレビとも直結できる。タイトル数が増加傾向にあるブルーレイディスクを活用したハイレゾ音源のパッケージ(Blu-ray Audio)や、テレビのリモコンで直接音量調整が可能なHDMIのARC機能も利用できる。

 またiPad上でクラウドに保存したハイレゾ音楽ファイルを再生できる「HQMクラウド」などと組み合わせ、自宅と外出先をシームレスにつなげる視聴スタイルも提案する。

 本体サイズは幅130×奥行き170×高さ200mmで、重量はデジタル入力端子を持つ右側が約3.0kg、左側が約2.9kg。価格はオープンプライスで、予想販売価格は25万円前後。

こだわりのブックシェルフスピーカーもリーズナブルに

 一方KX-1は、既発売の「KX-5」と同一サイズで、最大50kHzまでの高域再生が可能なハイレゾ対応スピーカーという位置づけ。KX-5はペア45万円と高価な製品だが、KX-1内部の磁気回路に使う磁石をアルニコから、フェライトマグネットに変更したり、背面のスピーカー端子をシングルにするなどして、低コスト化を図っている。

KX-5をよりリーズナブルに買える価格としたKX-1

 クリプトンの説明によると、コバルトやニッケルなどを使用するアルニコ磁石のコストが非常に上がっており、年々使用が難しくなっているが、音質へのこだわりのため譲れないポイントと考えていたという。しかし、磁束密度と磁場の関係を示すBH曲線を一般的な45度の直線に近い形ではなく、より立たせた角度にすることで、(効率は減るため磁石自体を大型化する必要はあるが)アルニコに近い効果を得られるという点に気づき、大型のフェライト磁石を独自の方法で配置することで高音質化を図ったという。

リングツィーターは40kHzを超える超高域を再現する上で必要とのこと(写真左)。手前のKX-5ではバイワイヤー対応のターミナルを持っていたが、KX-1ではシングルワイヤー対応のターミナルとなる(写真右)。

 直径35mmのピュアシルク・リングダイアフラム型ツィーターと、直径170mmのクルトミューラーコーン型ウーファーを使用した2ウェイ密閉型スピーカーとなっており、40Hz~50kHzの再生が可能。本体サイズは幅224×奥行き319×高さ380mm、重量は8.2kgとなっている。価格はペア27万円で、専用のスピーカースタンド「SD-1」もペア5万8320円で販売する。

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