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サプライヤーネットワークをグローバルで共通化

本田技研工業、NTT Comのクラウドでデータ流通基盤を構築

2014年09月12日 06時00分更新

文● TECH.ASCII.jp

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 NTTコミュニケーションズは、本田技研工業(以下:Honda)のグローバル戦略パートナーとして、日本、北米、南米、欧州、中国、アジアなど世界6極のHonda拠点や約1万社のサプライヤーが利用する大容量データの流通基盤を構築する。製品や部品のCADデータなどを高速に共有・加工できる機能を、NTT Comが世界9カ国/地域・11拠点に基盤を展開するクラウド「Bizホスティング Enterprise Cloud」上で提供するという。これにより、サプライヤーネットワークシステムのグローバル共通化を進め、地域ごとの製品開発・調達・生産をより安価・迅速に実現するという。

クラウド移行完了後のシステム構成イメージ

 自動車事業拡大を進めるHondaは、2011年より、地域ごとの需要に即した商品を競争力のある価格で迅速に市場投入するため、世界6極に存在するHondaグループが相互に連携しながらも、それぞれが同時に開発・調達・生産を行なうことができる体制の構築を推進している。一方で、開発や部品調達にかかわる業務において、世界の部品メーカー各社との間でやりとりされるCAD等の大容量データは、地域ごとに個別仕様で構築されたファイル転送システムなどで運用されていた。そのため、セキュリティレベルのばらつき、地域間のデータ転送時の遅延、業務やシステム導入にかかる時間やコストの増加などにつながっていたという。

 これらの課題を解決するため、NTT Comは、システム導入にかかる時間やコストを削減できるクラウド基盤で、地域ごとに仕様の異なるシステムを共通化できるBizホスティング Enterprise Cloudなどを活用したトータルソリューションを提供している。

 具体的には、ファイル転送システムが稼働するクラウド基盤はすべてNTT Comの提供するネットワークサービス「Arcstar Universal One」に直結。地域をまたぐ基盤間の転送はこのネットワークを経由することで高速転送を実現しています。従来のファイル転送システムと比較して、グローバルでの高速データ共有が可能となり、世界6極に存在するHondaグループが開発や部品調達にかかわる業務で利用する個別システムを、グローバルレベルで共通化するだけではなく、業務スピードの向上を実現しているという。

 また、地域ごとに個別仕様で構築されたファイル転送システムをグローバルクラウド環境に移行するにあたり、Camelliaによるファイル暗号化およびSSLによる通信経路の暗号化を一元的に適用。グローバルレベルでのセキュリティポリシー標準化を実現した。

 さらにグローバルネットワークで相互接続される、9カ国/地域・11拠点で展開しているNTT Comのクラウド基盤上で稼働するサービスのため、世界6極どの地域からでも柔軟性の高いグローバルクラウド環境を安価に、快適に利用できるという。これにより、従来、日本国内やタイのHondaグループ各社がシステム導入にかかっていた納期の90%短縮および年間コストの30%削減が実現した。

 主にAPACエリアでの利用を想定した日本とシンガポール基盤の提供を2013年より開始しており、従来利用していたサービスと比べて年間コスト30%削減およびデータ共有速度最大14倍向上を確認しているとのこと。今後、他地域の基盤への拡大も検討中。

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