
発表されたばかりのiPhone 6にアプリ開発者が悩みを抱えている。アプリを新たな解像度に対応させる必要があるのだ。iPhoneゲームを開発するラッキーゲームスさんは「(サイズが)増えるのは噂の段階で覚悟はしていましたが、せめて1サイズにしてほしかった」と打ち明ける。
「比率だけで言えば640x1136ドットのiPhone 5とほぼ同率なのでそこは一安心ですが、ちょっと数値が中途半端すぎて……ドット絵ゲーなんかは、ドットがにじんでしまいそうなので大変そうだなと。両方でっかい、じゃなくて、2サイズなら片方は現状維持みたいなのが良かったです」
iPhone 6 Plusは、スマートフォンとタブレットの中間にあたる5.5型の「ファブレット」サイズ。サムスンやソニーはいずれも5〜6型のファブレットを開発しているが、大型化はアプリ開発者の負担になる。資金に余力のない個人開発者にとっては大きなコスト増にもなりかねない。
「Androidでもそうなのですが、全部が全部、端末のサイズがでかくなっていく傾向はつらいです……『Xperia SX』ぐらいの小さいサイズの端末が欲しい」
北米ではアプリのタブレットシフトが進んでおり、「クラッシュ・オブ・クラン」などスマートフォンではなくタブレットのような大画面向けに開発してヒットしたゲームも多い。だが、日本ではまだスマホが優勢で、大画面を活かしたゲームも当てづらいのが現状だ。
一方、ラッキーゲームスさんが期待するのは「アップルウォッチでアプリが開発できること。新しいデバイスはちょっと気になります!」。制約はイノベーションの源泉。これからも小型デバイスに期待する開発者は少なくなさそうだ。
