秋と言えば食欲の秋。料理を撮るというシチュエーションも増える時期だろう。料理は日常の手頃な被写体の1つであり、1日に3度の食事+おやつを摂取すると考えると、4回も撮影のチャンスがあるわけだ。
機材的な面で見ると、普通の機材があれば十分で、デジイチなら標準キットに付属する標準ズームで十分だし、コンデジならどんなコンデジを選んでも料理が撮れないということはないだろう。
ちょっと欲を出して食材のアップを狙うと考えると、デジイチの場合には接写に強いマクロ系のレンズがほしいところだ。
一部のコンデジに搭載されている「料理モード」
その正体はマクロモード!?
コンデジは結構マクロに強く、レンズ前1cmまで近寄れる機種が多い。ただ、高倍率なズームを採用しているコンデジだと、広角側では1cmまで寄れるのに、少しでもズームアップしたら数十cmまで離れないとピントが合わないというものある。
カタログスペックのマクロ(最短撮影距離)の項目には、広角側ならどれくらい、望遠側ではどれくらい寄れるかがちゃんと書かれていることが多い。それをチェックして、望遠側での最短撮影距離が広角側よりも極端に離れてしまうものは注意しよう。
コンデジのスペック表を見ていると気になるのが撮影モードにあるシーン選択で、まれに「料理」の項目がある。撮影に慣れてない人だと、料理を撮るなら料理モードがないとダメなんじゃないか? と思う人もいると思う。
実際のところ、料理モードにした場合には何が変わるかはメーカーや機種ごとに差があるので一概には言えないが、察するにマクロモードへ自動的に切り替わる、もしくは撮影距離の制御がマクロ寄りになる、ホワイトバランスの設定が青くなりすぎないように調整される、などが考えられる。
ほかには特に料理だからといって特殊な設定が必要とは思われないので、カメラの扱いに慣れてない人に向けての安心感の向上が一番大きいかもしれない。
そこで、今回は実際に普通のオートの状態とシーンモードで「料理」に設定した場合とで、何が違うのかをチェックしてみた。
今回選んだコンデジはニコン「COOLPIX P340」、ソニー「サイバーショット DSC-WX350」、キヤノン「IXY130」の3機種。IXY130には料理モードがないのだが、シーン自動認識モードと普通のプログラムオートがあり、被写体によってどのような差が出るのかも気になったので選んでみた。本記事の後半ではデジイチのマクロレンズをチェックしてみた。
(次ページに続く、「ニコン COOLPIX P340」)
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