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消費増税で電子マネーが利用増、認知度はナナコとスイカ

2014年09月08日 11時56分更新

文● 加藤 宏之(HEW)/アスキークラウド

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 マーケティング・リサーチ会社のクロス・マーケティングは8日、首都圏(1都3県)在住者を対象とした「電子マネーに関する調査」の結果を発表した。

 4月以降に電子マネーの利用を増やしたきっかけとして、最も多かった1位は「ポイントに魅力を感じたため」(40.8%)。「消費増税により、電子マネーを用いた方が交通費が安く済むようになったため」も3位(29.1%)となり、消費増税に対する節約志向から、ポイントや割安運賃の魅力で電子マネーの利用が増えたことがわかる。

消費税が増税された4月以降に電子マネーの利用を増やしたきっかけ
消費税が増税された4月以降に電子マネーの利用を増やしたきっかけ

 4位タイに「消費増税により、小銭が増えて煩わしいと感じたため」(22.1%)が入り、小銭を使う頻度が増えるという消費増税の影響も見られた。しかし、一方では、2位に「電子マネーを利用できる店舗・施設が増えたため」(35.3%)、4位タイに「普段から利用していた店で電子マネーが使えるようになったため」(22.1)が入り、利用者にとっての利便性も高まってきたようだ。つまり、電子マネーに対する需要と供給がともに高まったとも言える。

電子マネーのブランド認知度・利用経験
電子マネーのブランド認知度・利用経験

 電子マネーのブランド認知度や利用経験は、nanaco(ナナコ)、Suica(スイカ)、PASMO(パスモ)、WAON(ワオン)、Edy(エディ)といった流通(買い物)系と交通系の5ブランドに人気が集中。なかでも認知度が87.9%でトップのナナコと、利用経験が61.5%でトップのスイカが主要電子マネーとなっているようだ。

 今後の電子マネーの利用意向を尋ねると、増やしたい意向が34.4%となり、減らしたいという意向の3.6%を大きく上回った。変わらないは58%と過半数を占め、電子マネーの市場規模は横ばいからやや上向きで推移するものとみられる。

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