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秋の風景を撮るのに適したデジカメはコレだ! 第1回

月をキレイに撮るなら……50倍超コンデジ or APS-C一眼レフ!?

2014年09月09日 12時00分更新

文● 周防克弥

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デジイチの王道エントリーモデル
キヤノン「EOS Kiss X7」。

「EOS Kiss X7」のダブルズームキット

「EOS Kiss X7」のダブルズームキット

 「EOS Kiss X7」は、標準ズーム「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM」と望遠ズーム「EF-S55-250mm F4.5-5.6 IS II」の2本が付属する「ダブルズームキット」が7万円台で購入可能。この2本で35mm判換算で約29mmから400mmまでをカバーできる。

 本体サイズは幅116.8×奥行69.4×高さ90.7mmと結構コンパクトで、メディアとバッテリー込みの重量は約407g。ただし、レンズ交換式なので18-55mmで205g、55-250mmで390gの重量が加わるし、サイズも大きくなる。前述のコンデジたちに比べるとちょっとかさばる点が弱点となる。

背面モニターは3型(約104万画素)。タッチ対応で直感的な操作がしやすい。インターフェースはシンプルでコンデジ感覚で使える

背面モニターは3型(約104万画素)。タッチ対応で直感的な操作がしやすい。インターフェースはシンプルでコンデジ感覚で使える

キットに付属する「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM」を装着した状態。標準ズームだが少し大きめだ。電源レバーがモードダイヤルと同軸に配置されている点はいいが、動画モードがオンの先にあるのはちょっと疑問。撮影中に電源を入れたらそのまま動画モードまで行ってしまったことが何回かあった

キットに付属する「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM」を装着した状態。標準ズームだが少し大きめだ。電源レバーがモードダイヤルと同軸に配置されている点はいいが、動画モードがオンの先にあるのはちょっと疑問。撮影中に電源を入れたらそのまま動画モードまで行ってしまったことが何回かあった

 エントリーモデルではあるが、撮像素子はAPS-Cサイズで有効画素は約1800万画素。EOSシリーズのAPS-Cサイズ素子採用機の中で最新機種の「EOS 70D」以外はほぼ同等の撮像素子を採用しているので、写りに関してはまったく遜色ない。

 ISO感度はISO100から拡張機能をオンにすることでISO 25600まで設定可能。完全にカメラまかせのフルオートモードをはじめ、ライブビュー機能も備えているのでコンデジ感覚での撮影も可能だ。

感度別撮影サンプル

ISO 100

ISO 100

ISO 200

ISO 200

ISO 400

ISO 400

ISO 800

ISO 800

ISO 1600

ISO 1600

ISO 3200

ISO 3200

ISO 6400

ISO 6400

ISO 12800

ISO 12800

ISO 25600

ISO 25600

 撮像素子が大きい分、画質はコンデジよりかなりいい。ノイズはISO 1600あたりから出はじめているが、目立つのはISO 6400を超えたあたりから。偽色はほとんど気にならず、ISO 12800くらいでもしっかりとディテールの再現性がある。

ズーム比較

55mm側

55mm側

250mm側

250mm側

 60倍クラスのズームに比べるとちょっと大人しいイメージ。55mm側だとシャープネスはちょっと甘いが、250mm側では向上する。ディテールの再現性は少し甘めで、撮像素子の解像力にレンズの解像力が追いついていない感じだ。

(次ページに続く、「いよいよ月を撮り比べてみる!」)

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