デジイチの王道エントリーモデル
キヤノン「EOS Kiss X7」。
「EOS Kiss X7」は、標準ズーム「EF-S18-55mm F3.5-5.6 IS STM」と望遠ズーム「EF-S55-250mm F4.5-5.6 IS II」の2本が付属する「ダブルズームキット」が7万円台で購入可能。この2本で35mm判換算で約29mmから400mmまでをカバーできる。
本体サイズは幅116.8×奥行69.4×高さ90.7mmと結構コンパクトで、メディアとバッテリー込みの重量は約407g。ただし、レンズ交換式なので18-55mmで205g、55-250mmで390gの重量が加わるし、サイズも大きくなる。前述のコンデジたちに比べるとちょっとかさばる点が弱点となる。
エントリーモデルではあるが、撮像素子はAPS-Cサイズで有効画素は約1800万画素。EOSシリーズのAPS-Cサイズ素子採用機の中で最新機種の「EOS 70D」以外はほぼ同等の撮像素子を採用しているので、写りに関してはまったく遜色ない。
ISO感度はISO100から拡張機能をオンにすることでISO 25600まで設定可能。完全にカメラまかせのフルオートモードをはじめ、ライブビュー機能も備えているのでコンデジ感覚での撮影も可能だ。
感度別撮影サンプル
撮像素子が大きい分、画質はコンデジよりかなりいい。ノイズはISO 1600あたりから出はじめているが、目立つのはISO 6400を超えたあたりから。偽色はほとんど気にならず、ISO 12800くらいでもしっかりとディテールの再現性がある。
ズーム比較
60倍クラスのズームに比べるとちょっと大人しいイメージ。55mm側だとシャープネスはちょっと甘いが、250mm側では向上する。ディテールの再現性は少し甘めで、撮像素子の解像力にレンズの解像力が追いついていない感じだ。
(次ページに続く、「いよいよ月を撮り比べてみる!」)
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