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HDMI 2.0により、4K60p 4:4:4パススルーにも対応する

Dolby Atomsに出荷時から対応できるマランツの「SR7009」

2014年09月12日 10時00分更新

文● 松野/ASCII.jp編集部

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デモルームは頭上に6つのスピーカーを埋め込み。デモではコーナーの4個を使用。

TruHDでAtmosの5.1.4chを体験

 新機能のDolby Atmosは最大7.2.4構成(サラウンド7ch、サブウーファー2ch、天井4ch)のプロセッシングに対応。このほか5.1.2ch、5.1.4ch、7.1.2chの構成も選べる。本体内蔵のアンプは9chのため、7.2.4chの構成では、別途2chぶんのパワーアンプを追加する必要があるが、この2chをフロント用に割り当てられる点もこだわりポイント。

内蔵の9chアンプに外部アンプを追加することで多彩な構成が選べる

音場補正するためのマイクは、同梱のダンボール製(?)スタンドですぐに設置できる

 つまり左右スピーカーはHi-Fiアンプと組み合わせ、音楽再生など高音質なステレオ再生にもこだわりたいという人にとってメリットのある仕組みだ。

 なおマランツブランドを展開するD&Mの川崎本社で5.1.4ch(頭上に6個あるスピーカーのうちコーナーの4つを使用)の再生を体験した。再生はTrueHDとDolby Digital Plusの2種類あるうち、TrueHDのソースでのデモとなった。UIなどにも趣向を凝らしており、GUIでわかりやすく設定がこなせるよう工夫されていた。

 本機ではAuddyssey Multi EQ XT32により天井スピーカーを含めた音場補正が可能。現状ではAtmos対応のパッケージソフトは市販されていないが、アップミックスにより、通常の5.1chや7.1chなど、Atmos非対応のソフトでも、上部のチャンネルに音をアサインできるため、既存の映画でも立体的な音場感を楽しめるという。

AirPlayのほかハイレゾ音源の再生に対応

 ネットワーク再生機能としては、DLNAのほかAirPlayに対応。Wi-Fi、Bluetooth接続機能なども備える。最大192kHz/24bitのFLACファイルの再生に加え、今回からAIFF形式でのハイレゾ再生にも対応する。DSDファイルは最大2.8MHzまで。HDMI 2.0入力は8系統。4K60p(4:4:4)パススルーに対応する。映像出力は3系統、プリアウトは13.2chあり、プロジェクターとTVへの同時出力に加え、HDMIビデオのマルチルーム配信も可能だ。

本体背面。4K60p 4:4:4パススルーに対応したHDMI 2.0端子を8入力/3出力備える

 マランツではモバイル端末からレシーバーをコントロールするリモコンアプリ「Marantz Remote App」をiOS/Android向けに提供。また今回からAVアンプ側に不要な電力の節約ができるエコモードも搭載しており、消費電力をスクリーン上に表示できるという。

 サイズは約幅440×奥行411×高さ185mm、重量は約13.8kg。カラーはシルバーゴールドのみとなる。

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