HDMI 2.0により、4K60p 4:4:4パススルーにも対応する
Dolby Atomsに出荷時から対応できるマランツの「SR7009」
2014年09月12日 10時00分更新
バージョンアップなしにAtmosに対応
マランツは9月12日、Dolby Atmos対応のAVアンプ「SR7009」を発表した。発売は10月中旬。価格は24万8400円。バージョンアップなしにAtmosに対応できる製品としては日本初となる見込みだ。
AVアンプとしては珍しい“シルバーゴールド”の本体に、最大9ch出力、235Wのパワーアンプを搭載。同社は昨年フラッグシップ機としてセパレート型AVプリアンプの「AV8801」を発表しているが、本機はそれに続く一体型のフラッグシップ機という位置付け。同じく2013年に発表の「SR6008」をワングレード上に進化させた「シアターエキスパート」向けの製品となる。
カスタムインストール向けの豊富な機能を持つ
シアターエキスパートとは、インストーラーなど特別な技能を持つ人や、積極的に自宅のシアタールームをチューニングしたいマニアを指す。SR7009ではその期待に応える本格的な音質とシビアな調整機能、各種機器との連携機能を豊富に持たせるというのがコンセプト。20万円を超える高級アンプとして、特別な開発を行ったという。
たとえば同社独自の高速電圧増幅モジュール「HDAM」はスルーレートをSR6008の6.2V/μ秒からSR7009では41.7V/μ秒に高速化。細かな調整に機敏に反応する。9chのパワー部はすべて同一回路のフルディスクリート構成。カスタムインストール機能として、テレビやプロジェクターなど複数の映像機器と接続できる3系統のHDMI出力、電動スクリーンやほかのAV機器との連携に便利なRS-232C、トリガー出力、フラッシャー入力端子なども備えている。またAudyssey社の音場補正機能も搭載する。
ちなみに同社はテレビラックなどにも収納しやすい高さ105mmの薄型機「NR1605」をリリースしているが、こちらは「リビングシアター」向けの製品として区別。スタイリッシュさやセッティングの容易さなど、異なるニーズに応える製品としている。