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Startup Asia Tokyo 2014

風呂なし四畳半でも300億円企業のCEO

2014年09月09日 07時00分更新

文● 講演● アドウェイズ 岡村 陽久 文● 盛田 諒(Ryo Morita)

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アジアでナンバーワンを目指す


――今後の目標を教えてほしい。

 スマートフォンの広告でアジアナンバーワンになるという目標をかかげている。中国韓国台湾は日本以上に盛り上がっている国なので、そうした国が中心。ベトナム・インドネシアもスマートフォン市場が今後、拡大していくと思う。アジアはスマホマーケティングナンバーワンになることを目指している。

――難しさはどんなところか。

 同じスマホであるものの企業のニーズが多少違ってくる。プロダクトは1つだけど国ごとにカスタマイズすることで他社と差別化していきたい。

――国ごとの対応というと自分たちだけでできるところとそうでないところがある。

 中国は進出してから10年が経つ。中国は経験があるが、もともとネット広告をやっているパートナー企業と資本提携をして一緒にやっている。

――内部をどう固めていくか。

 アドウェイズの教育方針は「教育しない」。手取り足取り教えることで知識はつくかもしれないが、機会を提供して、まかせて、自分でやってもらう。自分でどうしたらいいか考えるし、うまくいくかどうかは自分で試行錯誤して経験として実力をつけていただくことがいちばん早く成長する道。基本的にはどんどんまかせていく。

――私も「まかせる」と口では言うが、肩越しに細かく指示を出したくなるものだが。

 アドウェイズの方針としては、まかせると売り上げが下がるのがリスク。でも売り上げは下がってもいい。売り上げを下げることで成長してくれればいつか返ってくる。まかせる文化は浸透している。

――新卒を社長にしたこともあった。

 2003年入社の中から「いきなりやりたい」という人を募集して、いきなり事業をやってもらっている。いまは1つ目のサービス、コミュニケーションをとるようなアプリを作ったがうまくいかなくて、次はハードを作っている。第2のスティーブ・ジョブズになると言っている。

――社員のモチベーションを高める仕組みもいろいろやっているが。

 愛社精神ではなく「愛・社員精神」と呼んでいる。社員から愛されるよりも前に社員を愛する方が先だろうというので力を入れている。家族がいる人はサポートをしたりして、絆を育んでいきたい。


※本文は講演内容を編集したものであり、発言内容・発言順序の同一性を保証するものではありません。


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