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工場などの超重量物輸送もEV化の波

新世代電動式キャリヤにGSユアサのリチウムイオン電池が搭載

2014年09月03日 20時04分更新

文● 行正和義

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GSユアサの産業用リチウムイオン電池モジュール「LIM50E-8」

 GSユアサは9月3日、日本車輌製造が開発した新世代電動式キャリヤ「NeGEM(ネジェム)」に同社製のリチウムイオン充電池「LIM50E-8」が搭載されたと発表した。

 LIM50E-8は容量47.5Ahの産業用リチウムイオン電池モジュールで、電圧29.6V、最大放電電流300A。サイズは幅215×奥行き414×高さ135mm、重量は17.5kg。

日本車輌製造の新世代電動式キャリヤ「NeGEM(ネジェム)」

 日本車輌製造が今年7月より販売しているNeGEMは、造船所や工場などで重量物を運搬する車両。全長1万3600×全幅2700×高さ1600mm、車重28t。8輪または12輪で走行でき、最大積載重量は105t。

 LIM50E-8モジュールは20直列/2並列搭載され592V、57kWhの電力を供給。工場などで多く使用される交流200V電源からプラグイン充電が可能で電池のみで静粛走行ができるほか、走行距離が長い場合は搭載エンジン(60kW)により充電しながら走ることもできる。

 従来のキャリヤは油圧システムで車輪を駆動するため、複雑かつ頻繁なメンテナンスを要する油圧システムを省略することで維持コストの低減も図ることができる。また、住宅地近くにある工場などでは静粛性が求められ、ディーゼルエンジンの排気ガスにより工場内の環境にも優しいなど工場内の特殊車両もEV化によって得られる環境負荷低減は大きいようだ。

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