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有害鳥獣駆除に狩猟もハイテクノロジー化

古野電気、猟犬の場所がひと目で分かる「ドッグ・ナビ」

2014年09月03日 15時02分更新

文● 行正和義

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Dog Navi

 船舶用レーダー/魚群探知機などを開発する古野電気は9月2日、狩猟用GPSマーカー「Dog Navi」を開発、11月に発売すると発表した。

 狩猟者が携帯するハンディ端末「HT-01」と猟犬に装着する首輪型のGPS受信機「DG-01」のペアで使用するもの。狩猟者端末のカラー液晶に自分の位置が地図上に表示されるほか、猟犬の位置が分かるようになっている。猟犬端末からの位置情報は特定小電力無線を用いており技術基準適合証明も取得済みで、無線局免許を取得しなくても利用できる。

狩猟者端末の画面表示例。地図表示(左)と方位表示(右)

 狩猟者端末は屋外でも視認しやすい高輝度2.7インチ(240☓320ドット)カラー液晶を搭載、防水仕様の本体は幅67×奥行き31.5mm×高さ140mm(突起部除く)、重量270g。リチウムイオン充電池により約8時間の連続動作が可能。最大15頭の犬を扱うことができ、猟犬位置だけでなく音声も通知(1対1の場合のみ)可能。内蔵地図は昭文社製で日本全土をカバーする。

 猟犬端末は幅90×奥行き52×高さ46.4mm(突起部含まず)、重量180g。充電式で約72時間動作。販売はマツダコーポレーションとAEGが行い、価格は狩猟者端末10万2600円、猟犬端末が5万4000円。

 有害鳥獣による農作物被害が増加していることから狩猟・捕獲などによる対策の必要性が高くなっているが、狩猟者用GPSマーカーは本来日本の電波法では国内で使えない輸入品が用いられることが多かった。2008年にで狩猟用発信機であれば無線局免許なしに利用できる「動物検知通報システム」が制度化され、Dog Naviはこの制度に合致する製品として商品化されている。このため、Dog Naviを動物以外(人など)に使用した場合、電波法違反となる可能性があるという。

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