SNSとサイトの共存でより告知効果がアップする!?
── 当初、まずはSNSで告知を行なっていた、ということですが、サイト公開後はSNSの更新は停止したのですか?
佐藤 いいえ。先ほどもお伝えしたように、段階的に公式サイトを立ち上げていったので、ページが完成するたびにFacebookやTwitterを使って告知しては公式サイトに誘導する、ということをこまめにしていました。せっかくコンテンツを追加しても公開しただけでは人は来てくれないので、SNSと連携して人を呼ぶ、それを拡散してもらう、という地道なことは大事だと思います。
── SNSでの宣伝を継続したことで、公式サイトのアクセスアップはあったのですか?
佐藤 そうですね。具体的には先ほどお話ししたチケットの例が顕著だと思います。Peatixのアクセス解析で、どのサイトからチケット販売ページまで飛んできたかを見られるのですが、Facebook、Twitterでも「チケットを買ってくださいー!」って宣伝していたのですが、アクセス元で一番多かったのは公式ページだったんですね。これを分析すると、やはり「Facebookで情報を得て、オフィシャルサイトを訪れ、そこからチケットを買いに行く」というユーザーの流れが見えると思うんです。この点からもやはりオフィシャルサイトを作る必要はあったんだな、と確信しています。
── 今回、公式サイトを作ってみて、今後こんな機能を追加したい、ということはありますか?
佐藤 今回、時間が足りないながらも満足の行くウェブサイトが完成しましたが、終わってみて出てきた課題はいくつかありました。たとえば、イベントに参加したお客さまから「あのパン店はどこにある?」というような質問を多く受けました。もちろん、お店の住所は掲載していたのですが、パン屋の紹介のページで、Googleマップなどと連動して詳細な場所をしっかり伝えられればよかったかな、と思いました。イベントページは、参加する前だけでなく、その後にも見られるのだと。その意味では今回のサイトもアーカイブとして残していきたいですね。
須貝 あとはスマホ対応ですね。イベント中にカレーパンを買うために結構な行列ができました。行列に並んだ人たちが何をしているかというと、だいたいスマホを見ているわけです。
佐藤 なので、ページをスマホに最適化するのと同時に、たとえば、このパン店にはいまどれくらいの人が並んでいて、「いま10分待ち」みたいなリアルタイムに反映できる付加機能がつけられれば親切かと思いました。
── 最後に、今回はパッケージ版のBiNDを利用されましたが「BiNDクラウド」を今後使うことがあれば、どういった機能に期待しますか?
佐藤 今回作ったサイトデータをお互いが手を入れるのに、けっこう大変だったのが「ファイルのやりとり」なんです。ひとつのサイトを複数のスタッフで遠隔で更新できるのは魅力ですよね。その点、クラウドになるとすごく便利だと思うんですよね。
須貝 私のPCのローカルにサイトデータをはじめさまざまなファイルが保存されているので、佐藤さんやほかのスタッフとデータを共有、同期しようとすると、そのデータを渡すのに特定の場所にアップする必要がありました。ファイルの数は多いしデータも大きいものがあるしで、結構これに時間がかかりまして……。BiNDクラウドであれれば、ファイル自体はクラウドに保存されているのでそういった手間が省けます。それに、複数の担当者で手分けした作業も可能ですから、作業も楽になるのではと期待します。
佐藤 分業化ももっと容易になると思います。テンプレートをカスタマイズする人、文章を入力する人という風に、作業を分散できるのではないかと。コーナーやページごとに担当を割り振って、チームでつくり上げるというスタイルも取れそうですね。
── では「世田谷カレーパンまつり」が再び開催されるようでしたら、次回はBiNDクラウドが活躍しそうですね。
佐藤・須貝 そうですね(笑)。
BiNDクラウドとは
HTMLやデザインに詳しい知識を持たない人でも、プロ顔負けのウェブサイトを作成できることで人気の「BiND」シリーズ。最新版はクラウド型ソフト「BiND Cloud」(以下、BiNDクラウド)となって登場、「BiND for WebLiFE*」の最新バージョン「BiND7」の搭載機能をほぼクラウド化し、ネットワーク環境でウェブサイトを作成できるサービスだ。
BiNDクラウドは、2014年8月19日に正式サービスがスタート。ボタンやバナーなどの画像パーツが作れる「SiGN Pro」、jQueryベースのモーションコンテンツが作成できる「SHiFT2」、ショッピングカート機能、SNSなど外部サービスと連携する機能など、ウェブサイト制作を進める上で便利な機能がオンライン上で利用できる。
── 本日はありがとうございました。
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