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単体駆動、Androidスマホ直結、モバブにもなる165gのハンディタイプ

スマホ並に小さいプロジェクターQUMI Q1を使い倒す

2014年09月10日 11時00分更新

文● 二瓶 朗

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紙資料を用意しつつ、重要事項は投影して印象に残す――そんな手間のかかるプレゼンもQUMI Q1なら接続含めてお手軽に実現可能だ

「出先のプレゼンなのにパワポの印刷を忘れた……」
そんな緊急事態でこそQUMI Q1は輝きを増す!

 モバブとしても有能なQUMI Q1だが、当然ながら持ち歩くメインの目的はプロジェクター利用だ。

 ビジネスシーンにおいては、小さめの会議室で1~2名を相手にした打ち合わせやプレゼンが少なくない。その場合、室内の壁やモバイルスクリーンに投影するスタイルが最も適した使い方だ。投影サイズは10~20インチ前後になるが、その場にいる面子には十分に情報が伝わることだろう。

 準備万全で打ち合わせやプレゼンに臨むなら、パワポのプリントアウトを人数分用意した上で、ここぞというときにQUMI Q1で動画を再生するような使い方が効果的だ。

 普通ならノートPCやタブレットの画面を相手に向けつつ再生するところだが、それに比べれば面倒がなくスタイリッシュ。資料を示しつつ、紙だと伝わりづらい事項はQUMI Q1に任せてプレゼンすれば効果は絶大だろう。

パワポを印刷し忘れても大丈夫。QUMI Q1にスマホを接続して壁に投影すればいい

HDMIポートを搭載したデジカメと接続すれば、小さい液晶画面を相手に見せることなく、投影して示すことが可能

 逆に、ノートPCを持参していないときに動画や資料を提示しなければならない、もしくは肝心のパワポを印刷し忘れた! というような事態に陥ったときには、クラウドに置いてあるデータをスマホにダウンロードした上でQUMI Q1で資料を投影し、緊急事態を乗り切ることができる。

難しいことは考えずカバンに放り込んでおくべし
QUMI Q1は俺たちのためにある“転ばぬ先の杖”なのだ

 また、居酒屋などで仲間たちとくつろいでいる際、話題に出たサイトを参照すべく、全員がスマホに向かって同じページを眺める――。誰でもこんな経験があると思うが、ポケットからスマホと重ね合わせてQUMI Q1を取り出し、すかさず壁に投影するなんて飛び道具ガジェット的使い方もアリだ。

これだけで投影できるのがQUMI Q1の強み。まさに手のひらサイズのプロジェクターシステムだ(ただし投影中は本体が結構な熱を持つため、机などに置いて使うべし)。なお、内蔵バッテリーは同梱のUSBケーブルでPCもしくはUSB電源アダプターから充電できる

 要は、いつでもQUMI Q1をカバンに入れておけばいい! ということなのだ。QUMI Q1は、サイズ的にも常時携帯するのに向いている。スマホ1台分ほどのサイズと重量なので、カバンの隅に転がっていても邪魔になりづらい。

 そして我々が経験する最も身近な緊急事態は、外出先でスマホのバッテリーが枯渇することなので、モバブ機能を持つQUMI Q1はちょっとした“転ばぬ先の杖”と言えよう。

MHL対応スマホなら市販のMHLケーブルを使ってそのまま接続することも可能だが、Android端末によっては対応する専用変換コネクタが必要となることも。たとえばNexus 5なら、市販のSlimPort対応HDMI変換コネクタ→HDMIケーブル→付属の変換コネクター→QUMI Q1のマイクロHDMIポート、という経路で接続する。またこのとき、ノートPCなどから外部電力を供給する必要がある

 このQUMI Q1、じつは日本中心の展開が予定されている製品だという。つまり、いつでもどこでもプレゼンや画面共有をする可能性があり、常にスマホのバッテリー切れに怯える我々のためにあるガジェットなのだ。

 プロジェクターを常時持ち歩く、というと大仰かもしれないが、QUMI Q1はこの通り、手のひらサイズかつ応用も非常に広く効く。ぜひ持ち歩いていただきたい製品である。

QUMI Q1の主なスペック
項目 スペック
明るさ 50ルーメン
ネイティブ解像度 VGA(640×480ドット)
光源寿命と光源タイプ 2万時間、LED
画像サイズ 6インチ~60インチ
投射距離 20cm~200cm
音声 スピーカー内蔵
サイズ 幅71×奥行き132×厚さ14mm
重さ 165g
内蔵バッテリー リチウムポリマー1850mAh
USB出力 5V/500mA
電源 5V/2A
接続端子 Mini-HDMI、MHL

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