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ここまでやるかの制振筐体、音のよさにこだわったハイエンド機

パイオニア6年ぶりに投入するド級BDプレーヤー「BDP-LX88」

2014年08月27日 13時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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 パイオニアは8月27日、6年ぶりに投入するブルーレイディスクプレーヤーのフラッグシップモデル「BDP-LX88」と「BDP-LX58」を発表した。価格/販売開始時期はLX88が30万240円/11月下旬、LX58が10万5840円/10月下旬。

BDP-LX88

BDP-LX58

 パイオニア史上、最高画質・最高音質をうたう。高剛性で制振性に優れた筐体と高品位パーツを採用。特にLX88では高精度クロックを内蔵し、最大8ch出力できる、ESS TechnologyのハイエンドDAC「ESS9018」を2chのアナログ出力のみに活用。映像・デジタル回路を遮断したダイレクトモードを持つなど、SACDやハイレゾ音源の再生にもこだわった1台となっている。

HD画質で高画質化をし、それを4Kに変換する

HD Detail Enhancer

Triple HD Noise Reduction

4Kアップコンバート時には特徴抽出により、Texture処理とEdge処理など適切な処理を施す

画質調整項目は13種類と映像コンテンツと表示デバイスにあわせた8種類のモードを用意

 4Kアップコンバートに対応した映像出力は、Precise Pixel Driverと呼ばれる前段でHD品質(1080p、24p/60p)の高画質化処理を施し、さらに4K Reference Converterで4K品質にアップコンバートする仕組み(4K、24p/60p)。4K出力は最大で4:4:4/32bitに対応する。

特徴的な映像も音も出力しない端子

 パイオニア製AVアンプと組み合わせでジッターレスのHDMI伝送が可能なPQRSにも対応。さらに「Zero Signal」と呼ばれる、映像も音声も制御信号も出さない独自の端子を装備。この端子とアンプ側の未使用の端子とを接続することで、GNDを合わせることが可能となり、基準レベルのズレやノイズの悪影響を排除した高品位な再生が可能になるという。

HDMI伝送時のジッター低減に加え、高精度クロックでアナログ信号もより高音質に

 両機種とも、ドライブの動作音が外部に漏れにくく、かつ外部からの振動の干渉も受けにくい「リジッド&クワイエットドライブ」と呼ばれる機構を採用。ドライブ全体を鋼板ケースで包み、ドライブそのものの制振性を高めるとともに、鋼板製の強固な専用ベースの上にダンパーを介してドライブを固定するフロート構造としたり、トレーのふたの裏にバネを仕込んでドライブ外部からの振動が伝播しにくい構造(アコースティックダンパートレイ)としている。

 LX88では、筺体の内部をシャーシ部(前面、後面、底面、側面)、天板と内部構造体に高剛性鋼板を使用して筺体全体の剛性をアップ。さらに側面にアルミ製パネルを追加した二重構造にしている。また、1.6mm厚の底面シャーシに3mm厚の底板(鋼板)を組み合わせた「レイヤードシャーシ」、専用の亜鉛ダイキャスト製インシュレーターによる低重心化なども実施している。

 LX58も、筺体のシャーシ部(後面、天面、底面、側面)に高剛性鋼板を使用。レイヤードシャーシ”による低重心化など共通する特徴を持つが、アルミサイドパネルやインシュレーターの素材などは異なる。

開発に際しては5つのポイントを重視。特にこだわったのは制振を実現する筐体構造だ

内部は3つのブロックに分けられており、アナログ、デジタル、電源部が干渉しないように配慮。LX88はより質が高いインシュレーターを

ドライブはシールドされ、フローティング。内部からの騒音が外に漏れず、外部からの振動を拾わないようにしている

 このほかLX88はアナログ音声出力にXLR端子を装備し、光デジタル出力端子を持つ。大容量電源トランスや新開発コンデンサー、専用マスタークロックなど高品質部品を使用するほか、“電源部”と“ドライブ・デジタル部”それぞれをシールドケースで囲い、“アナログオーディオ部”と3分割。各回路を遮断し、クリアなオーディオ、ビデオの再生を実現している。制振性を高めるために使用している黒い塗装(高比重材料の塗装)も、LX88ではディスクトレイ、電源部・デジタル部のシールドケース、トランスカバーなどに施されているのに対して、LX58ではディスクトレイのみとなる。

高品位パーツを使用。実は振動が出にくい塗装にもこだわっている

 本体サイズはLX88が幅435×奥行き339×高さ131mmで、重量14.2kg。LX58が幅435×奥行き338×高さ118mmで、重量9.9kg。

リモコンと各モデルの違い

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