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2台のサブウーファーの音場も独立して補正可能に

Dolby Atmos対応のフラッグシップAVアンプ「SC-LX88」ほか

2014年08月27日 13時00分更新

文● ASCII.jp編集部

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 パイオニアは8月27日、AVアンプの新モデル「SC-LX88」と「SC-LX78」を発表した。価格はLX88が36万1800円、LX77が27万円。9月下旬に販売を開始する。

SC-LX88とSC-LX78

 最新のサラウンドフォーマット“Dolby Atmos”に後日のアップデートで対応する。HDMI 2.0入力端子を装備。4K60p/4:4:4伝送(4K機器からのパススルー、SD/HD映像のアップコンバート)に対応するなど最新機能を積極的に取り込んでいる。ネットワークオーディオ再生機能も強化。従来機種(SC-LX87)ではUSBで接続したPCからのみ再生できたDSDファイルを、USBメモリーやネットワーク上のNASからも直接再生できる。DSDはPCからの再生の場合最大2.8MHz(リア1系統、Narive DoP対応、LX88のみ)、USBやネットワーク経由の場合最大5.6MHz(フロント1系統)。また、FLAC/WAV形式のハイレゾマルチチャンネル再生(96kHz/24bit、5.1ch)も可能になっている。

SC-LX88とSC-LX78の主な違い

 同社AVアンプの特徴である音場補正技術MCACCは“MCACC Pro”となり、フロント・センター・サラウンドスピーカーに加え、サブウーファーの位相のズレや部屋に合わせた周波数の補正も可能となった。デュアル サブウーファーEQ補正という機能で、2台のサブウーファーを設置している場合、それぞれを独立して補正できる。左右のサブウーファーを置く位置が異なる場合や、前方と後方に分けておく場合など、サブウーファー設置の自由度の高さも特徴だ。

 音質面では引き続きイギリスの録音スタジオ「AIR Studios」と共同で音質チューニングを実施。DACはESS Technologyの「ES9016S」をデュアルで搭載。9chのD級アンプ(ダイレクト エナジーHDアンプ)を内蔵。ルビコンと共同開発した高品位「PML MUコンデンサー」や新日本無線と共同開発したOPアンプなど厳選パーツを熟練したエンジニアが吟味して活用している。

 このほかリモコンアプリ「iControl AV5」のUIが刷新され深い階層のメニューがよりスピーディーに呼び出せるようになったり、電子版の取扱説明書である「AVナビゲーター」を本体にあらかじめインストールしてあり、iPadを初めとしたネットワーク機器のブラウザーから簡単に呼び出せるようになるなど使い勝手も改善している。

 本体サイズは幅435×奥行き441×高さ185mmで、重量はLX88が18kg、LX78が17.6kg。9ch同時出力時の出力はLX88が810W(8Ω)、LX78が770W(8Ω)となる。LX88はアナログマルチチャンネル入力も可能。

商品コンセプト。低域の改善、最新機能、操作性の改善などがポイント。

高音質化のために厳選したパーツを使用

D級アンプは大音量、小音量時に異なるデバイスを使い分けている

ダイレクトエナジーHDアンプの改善について

基板を固定しているシャーシは底板と分離している

トランスは磁界の発生する方向などにもこだわっている

MCACCはサブウーファーの調整にも対応した

周波数大域をEQで調整する

AIR studioと共同のチューニングも継続

4K60pのフル伝送に対応

進化の系譜。今年はHDMI 2.0とDolby Atmosが同時に来た年

Dolby Atmosへの対応は大きな特徴

Dolby Atmosの主な特徴

音場補正機能はパイオニア製AVアンプの特徴のひとつ

モデルごとにMCACCの機能が整理された

上位のSC-LXシリーズではアンプ内部の調整、部屋の調整、スピーカーの調整に加え、すべての位相管理ができる

ネットワークオーディオ再生機能が強化

専用アプリもUIが進化した

リモコンに加え、電子マニュアルも本体内蔵で使いやすく

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