このページの本文へ

前へ 1 2 3 次へ

3D小説の3つの「どえらい」をまとめてみた

小説と現実が交錯する新体験! 3D小説「bell」に今すぐ参加すべし

2014年08月23日 17時00分更新

文● 広田稔(@kawauso3

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

【どえらい3】ネットの集合知がヤバい

 筆者的にいちばんどえらいと思っているのが、ネットの集合知だ。bellでソルたちに出される課題は、本当にジャンルが幅広い。クロスワードパズルを解いたり、回路図を見ながら爆弾の解除方法を考えたりする知識系だけでなく、先の家探しや山奥にタイムカプセルを掘り起こしに行く肉体系もあったりする。指示される場所が全国に散らばっているので、金銭的にも一人での解決はかなり難しい。

 しかし、ストーリーで謎が提示されるやいなや、Twitterの「#3D小説」ハッシュタグが加速し、「近くに住んでるからここに行ける」や「家族が詳しいから聞いてみる」と自分にできることを探し、まるでコンピューターが並列処理するように一丸となって問題を解決している(そして解決までが速い)。ちょっと古いが、2ちゃんねるの「電車男」で「めしどこか たのむ」と聞かれて、数々の名無しさんが彼を導いていく様子に近いだろうか。

 ほかにも有志によってまとめWikiが作られたりGoogle Docsに謎解きメモが生まれたりと、単なる小説のファンという枠を飛び出して活発に活動している状態だ。Wikiにまとめられた「今北産業」を読めば、物語の概略がだいたいわかるという親切さだ。

 しかも3D小説はリアルタイムで進行していくので、最新の話についていくためには、ほぼ毎日つきっきりになってしまう。しかしこの一体感の楽しさはなににも代え難い、というわけで記事の頭で書いたようにひと夏を捧げる読者が出てきているわけだ。

 さて、現在、主人公の久瀬は、秘密結社「聖夜協会」のノイマンと名乗る女性の能力(?)によって、RPGツクール製のゲーム「シロクロサーガ」内に送り込まれてしまった。しかも、プレイヤーが死にながら体当たりで敵やワナの出現位置を覚えていかなければいけない「即死系」だ。そこで久瀬は、事前にシロクロサーガをやり込んだソルたちが作ってくれた攻略本を元にゲームを進めている。

 まさに今日の16時から、そのシロクロサーガをゲーム実況集団「いい大人達」が生で攻略するという生放送を実施予定だ。3D小説はあとからまとめて読んでも面白いが、リアルタイムで参加するほうが何倍もワクワク感が増す。のちに伝説として語られそうなbellにこの土日でぜひ参加してみて、その体験を語ってみてはいかがだろう。


 ちなみにこの文章ですが、bellの本文とは関係なくて、何も秘密が隠されていたりはしません。もちろん優秀なソルさんなら、Twitterにつぶやいて拡散してくれますよね? フフフ……。



■関連サイト

前へ 1 2 3 次へ

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

ASCII.jpメール アキバマガジン

クルマ情報byASCII

ピックアップ