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GeForce GTX 760、話題の「Turbo 240」液晶を組み合わせる

PASSANTとEIZOの組み合わせは正に鬼に金棒

2014年08月27日 11時00分更新

文● 石井英男

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FORIS FG2421の高リフレッシュレートを活かせるパフォーマンス

 PASSANT i7AH9N76は最新の高性能CPUとNVDIAのミドルハイGPUを搭載したゲーミングPCであり、その性能が気になるところだ。そこで、いくつかのベンチマークテストを試みた。

 まず、総合ベンチマークテストである「PCMark 8」の結果から見てみよう。結果は下の表に示した通りで、Home conventionalの結果は3848、Creative conventionalの結果は3339となった。試用機はストレージがHDDであるため、SSD搭載機に比べるとスコアは低くなっているが、HDD搭載機としてはトップクラスのスコアだ。

「PCMark 8」の結果
Home conventional3848
Home accelerated4158
Creative conventional3339
Creative accelerated3791
Work conventional3194
Work accelerated4432

 次に、3D描画性能を計測する「3DMark」を実行した。3DMarkの結果は、以下の表に示した通りであり、どのスコアも優秀である。CPUとGPUが同じ構成の他のショップブランドPCでは、Ice Stormのスコアが148531であったため、PASSANT i7AH9N76のほうが3%ほど高くなっている。

「3DMark」の結果
Fire Strike5580
Fire Strike Extreme2761
Sky Diver17583
Cloud Gate20875
Ice Storm153105
Ice Storm Extreme130483
Ice Storm Unlimited147739

 今度は、実際のゲームでのパフォーマンスを計測するために、「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.10」および「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」、「TOMB RAIDER」のベンチマークモードを実行した。

 「ドラゴンクエストX ベンチマークソフト Ver.1.10」の結果は、下に示した通りで、1920×1080ドット最高品質のスコアは17947で、評価は最高レベルの「すごく快適」となった。

「ドラゴンクエストX」の結果
1280×720ドット 最高品質18302
1280×720ドット 標準品質18128
1280×720ドット 低品質19796
1920×1080ドット 最高品質17947
1920×1080ドット 標準品質18411
1980×1020ドット 低品質19423

 「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」の結果は、下に示した通りだ。1920×1080ドット最高品質のスコアは9884で、こちらも評価は最高レベルの「非常に快適」となった。

「ファイナルファンタジーXIV: 新生エオルゼア ベンチマーク キャラクター編」の結果
1280×720ドット
最高品質
16396
1280×720ドット
高品質(デスクトップPC)
17340
1280×720ドット
高品質(ノートPC)
20614
1280×720ドット
標準品質(デスクトップPC)
26244
1280×720ドット
標準品質(ノートPC)
26394
1920×1080ドット
最高品質
9884
1920×1080ドット
高品質(デスクトップPC)
10214
1920×1080ドット
高品質(ノートPC)
13111
1920×1080ドット
標準品質(デスクトップPC)
18671
1920×1080ドット
標準品質(ノートPC)
18766

 「TOMB RAIDER」のベンチマークモードの結果は、下に示した通りで、1920×1080ドットHigh設定での平均フレームレートが113.2fps、1920×1080ドットUltra設定での平均フレームレートが77fpsとなった。

「TOMB RAIDER」の結果
MINMAXAVERAGE
1280×720ドット Ultimate50105.173.2
1280×720ドット Ultra97.3165.4128.5
1280×720ドット High142242190.8
1920×1080ドット Ultimate3358.445.8
1920×1080ドット Ultra6293.477
1920×1080ドット High89.5136.2113.2

 以上の結果からもわかるように、PASSANT i7AH9N76は、最新ゲームでもフルHD解像度の最高画質で快適にプレイできるパフォーマンスを持っている。特にTOMB RAIDERの結果に注目したい。TOMB RAIDERはフレームレートで結果が出ているが、リフレッシュレート120Hz対応ディスプレー「FORIS FG2421」の性能を最大限に活かすには、実際のゲームプレイでのフレームレートが120fps近く出ている必要がある。TOMB RAIDERのHigh設定での平均フレームレートが113.2fpsであり、FORIS FG2421と組み合わせれば、一般的なリフレッシュレート60Hz対応のディスプレーでは得られない、残像感のない非常に滑らかな映像を体験できる。まさに新次元のゲーム体験であり、そのヌルヌルとした動きは驚異的であった。

コンシューマーゲーム機では実現できない世界

 PASSANT i7AH9N76は、Cooler Masterの高級ケース「CM 690 III」やインテルの最新CPU「Core i7-4790」、NVIDIAのミドルハイGPU「GeForce GTX 760」を採用し、現時点での最新ゲームを快適に遊べるパフォーマンスを比較的低価格で実現した魅力的なゲーミングPCである。同じCPUとGPUを採用したゲーミングPCは他社からも登場しているが、ケースの拡張性や使い勝手、冷却性能といった点は、やはり本製品が優位である。CM 690 IIIは大型ファンやラジエーターなどを組み込めるように設計されているため、いずれ水冷システムやSLI構成などにアップグレードしてみたいと思っている人にもお勧めだ。

 また、PASSANT i7AH9N76の高いパフォーマンスを余すところなく引き出してくれるのが、EIZOのゲーマー向けディスプレー「FORIS FG2421」である。PASSANT i7AH9N76FORIS FG2421の組み合わせによるリフレッシュレート120Hz、内部240Hz駆動の滑らかな映像は、コンシューマーゲーム機では実現できない世界だ。まさに鬼に金棒といったところであろう。ディスプレーも買い替える予定なら、是非、FORIS FG2421とのセット購入をお勧めしたい。


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