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Windows Info第28回

Windows 8搭載の仮想マシン環境「Hyper-V」を活用するTips

2014年08月19日 12時00分更新

文● 塩田紳二

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 前回はWindows 8で標準で利用できるようになった仮想マシン環境「Hyper-V」の具体的な使い方を紹介したが、今回は引き続き、「Hyper-V」利用時のいくつかのTipsなどを解説する。

統合サービスを組み込むことで
マウスやキーボードをシームレスに利用可に

 まず、Hyper-Vを使う場合、ホストとなるWindowsも仮想環境の中で動作することになる。このため、Instant Goが動作しているマシンではInstantGoは動作できなくなる。ただHyper-Vが必須とする64bit版WindowsでIntantGoを実装しているマシンは世界でも3機種(ソニー、松下、マイクロソフトで各1機種)なので、基本的には問題ないだろう。ハードウェアを選択する場合にちょっと気に掛けておく必要がある。

 次に「統合サービス」。これはホスト側のWindowsにHyper-V用のサービスを組み込み、マウスやキーボードの切り替えをシームレスにできるようにするものだ。これがインストールされている場合、「仮想マシン接続」ウィンドウを選択していると、キーボード入力はすべて仮想マシン側へ送られる。

仮想マシンウィンドウの「操作」メニューにある「統合サービスセットアップディスクの挿入」をオンにすると、仮想DVDドライブに統合サービスのインストールディスクが挿入された状態になる

 なお、統合サービスのインストールが必要かつ可能なゲストOSは、Windows 2000/XP/Vista/7で、Windows 8.1は最初から組み込まれているために不要。Windows 2000より古い、クライアントWindows用には統合サービスが用意されていない。

 というのも古いWindowsは、準仮想化で動作せず、完全仮想化で動作するからだ。統合サービスをインストールするには「操作」メニューで「統合サービスセットアップディスクの挿入」を選択する。すると、仮想環境内のDVDドライブ(通常はDドライブ)にインストールディスクが挿入された状態になり、これを使ってインストールが可能になる。この統合サービスは64bit/32bit版のゲストOSで利用可能だ。

 また、Windows 8.1とWindows Server 2012R2をゲストとして動作させる場合、「拡張セッション」が利用できる。これはVMBus経由のリモートデスクトップ接続となり、ホスト側のオーディオやUSBデバイスなどをゲスト側で利用できるようになるものである。「表示」メニューでオンオフを切り替えられる。

「拡張セッション」のオンオフで、ゲスト側のデバイス構成が変わる。拡張セッションがオンの場合、マウス、キーボード、サウンドデバイスは、ホスト側のものが利用できるようになる。オフの場合は、Hyper-Vが提供する仮想デバイスのみになる
拡張セッションのオン/オフは、「表示」メニューで行なう。なお、Windows 8.1をゲストオペレーティングシステムとしてインストールするとデフォルトで拡張セッションがオンになる

 このとき、ウィンドウが選択状態ならキーボードも大半がそのままゲスト側に送られる。たとえば、画面をキャプチャする「PrtSc」キーは、「拡張セッション」中ならば、ゲスト側に送られ、ゲスト側のフルスクリーンショットとなるが、拡張セッションがオフだと、ホスト側で処理されるため、画面全体のスクリーンショットとなる。なお拡張セッションが有効でない場合(拡張セッションが利用できないゲストオペレーティングシステムを含む)、画面のキャプチャは「Ctrl+C」または、「クリップボード」メニューからできる。

拡張セッションがオフの場合には、クリップボードメニューが表示されて、ここから画面キャプチャができる。なお、拡張セッションがオンの場合には、PrtScキーでゲスト側の画面キャプチャが可能

 統合サービスが稼働していないゲストOSでは、仮想マシン接続のクライアント領域(つまりゲストオペレーティングシステムの画面)をクリックすると、マウスがキャプチャされて、ゲスト側で動作するようになる。なお、「Ctrl+Alt+←」でキャプチャが解除されてホスト側で動作するようになる。

 また、マウスのキャプチャ中は、キー入力もすべてゲスト側へ送られる。なお、特殊なキーの組み合わせである「Ctrl+Alt+Del」は常にホスト側で処理されるため、ゲスト側でこのキーの組み合わせを使う場合には「Ctrl+Alt+End」を用いる。

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