レイヤーさん撮影時、顔の影を処理するには?
天候が曇りの場合は、コスプレエリアでの撮影はそれほど苦労しないはずだが、晴天だと日差しが強く、カメラ単体で工場出荷時の初期設定に近い場合は、面倒が多い。とりあえずミラーレス一眼・デジタル一眼は持っているが、細かな設定は分からないという人に向けて、撮影するときに少しでも意識するといいTIPSを挙げておこう。
また、本稿の多くの掲載カットは「α7」+「Carl Zeiss C Sonnar T* 1.5/50 ZM」の構成で撮影している。しっかりとした撮影装備でのぞむ戦士諸君たちの場合は、それぞれ技法を把握していると思われるので、熱中症に注意しつつ、いつも通りがんばっていただきたい。
レイヤーさんの撮影時は、まず顔に影がかからないよう、「逆光もしくは、ほぼ逆光、半分くらい逆光」を選んでいきたいのだが、人がいっぱいのコスプレエリアでその状況ばかりを狙うのはとても厳しい。
カメラが初期設定のままだと、状況を問わず明るい背景側がまず優先されて、人物のほうは暗くなりがちなので気を付けたい。細かな説明は省くが、撮影モードをPモード(プログラムモード)に変更し、マルチ測光(平均測光など、メーカーにより表記は異なる)から、スポット測光に切り替えよう。すると、ファインダーの中央にある部分でカメラが測光を実行してくれる。あとは、その中央部分にモデルさんの顔が位置するように撮影するといい。
露出設定を固定するAEL機能(AEロック)が便利
構図・撮影範囲を決めるフレーミングについては、露出設定を固定するAEL機能(AEロック)を知っているのであればオンにしておくこと。ほとんどの製品はシャッター半押しでAELになるので、コスプレエリアに行く前に手すりなどで試し撮りするといい。慣れてきたら、露出補正をプラスに設定するなど、雰囲気を出してみるのもアリだ。
内蔵フラッシュ、Pモードとスポット測光を活用
次に内蔵フラッシュを使用した場合。これもPモードとスポット測光の状態にして、フラッシュをオンにするだけでいい。このあたりは、メーカー問わずこなれた部分なので"打率"はとても高く、お手軽なのでオススメだ。また、ここでは機材をソニーのコンパクトデジタルカメラ(コンデジ)「DSC-RX100M2」に変更して撮影している。