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今度こそあの頂へ! ミクGTプロジェクト7年目の正直 第15回

SUPER GT第5戦でミクZ4は暴風雨の中を4位完走!

2014年08月15日 17時00分更新

文● 末岡大祐/ASCII.jp編集部 写真●鉄谷康博、加藤公丸

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台風接近! セーフティーカーで始まった決勝

 10日の決勝日は、朝から強い雨が降ったり止んだりという酷い天候で迎えた。雨量が多いため、朝の練習走行は数ラップ走って赤旗終了、サーキットサファリもマシンが数台走ったがやはり赤旗終了になってしまった。

 奇跡的にお昼のピットウォーク中だけは天候が持ち直した。GOODSMILE RACING & TeamUKYOのピットでは、現役F1ドライバーの小林可夢偉選手がサプライズで登場して、ファンを驚かせた。片山右京、谷口信輝、片岡龍也、そして小林可夢偉という超豪華なサイン会はファンが多数集まり、開始5分ほどで締め切ってしまったほど。可夢偉選手はその後、パドックスイートでひたすら焼きそばを作り、レース関係者にふるまっていた。

 レース直前のウォームアップ走行も雨量の増加のため、開始10分ほどで赤旗終了。だが、レースは定刻通りに、セーフティーカー(SC)が先頭を走るSCランで幕を開けた。スタートドライバーは片岡選手。7番手スタートながらも序盤から抜きつ抜かれつの激しいバトルの繰り返しで、6~7位をキープ。なお、片岡選手は雨のドライブを「みんなが思っている100倍は恐い」と語っていた。

 レース9周目に雨量の増加でSCがイン。そのまま15周目までSCランとなったが、ホームストレートにマシンを整列してストップさせる処置がとられた。雨が弱くなるまで、マシンを止めてドライバーも降りていいというルールで、ピットインはできないがメカニックがグリッドに行ってクルマにカバーをかけたりシートベルトの脱着を手伝ったりという程度の介入は許可された。このとき、グランドスタンドのお客さんも屋根の下に待避したが、ミクZ4のファンは残ったままだった。

 16時15分にレースは再開された。2周ほどでSCが外れて本格的にスタート! すぐに2台を抜き5位になったが、抜き返され6位にダウン。その後、順位をキープしたまま32周目にピットインした。谷口選手へドライバー交代をし、タイヤは浅溝(インターミディエート)を装着しピットアウト!

 アウトラップで14位までダウンしたミクZ4だったが、浅溝タイヤがマッチしてどんどん順位を上げていく。途中で雨が止んでレコードラインが乾くほどになったが、ミクZ4はタイヤはそのままで走り続けた。ここでスリックに交換したチームは、のちのち大きく順位を落とすことになる。

 4位まで順位を上げてきたミクZ4だが、前を走る#86 クリスタルクロコランボルギーニとのタイム差が縮まらず、膠着状態になる。ラップタイムがほぼ変わらないので追いつけないうえに、徐々に後ろを走るマシンが近づきつつあった。しかし、最後の最後でまた雨が強くなる。残り10周を切ったところで、まさかのSCラン。先ほどスリックに交換していたチームは、SCのペースにもついて行けずに、隊列が整わない。そうこうしているうちに、雨も弱まらないままSCでゴールとなってしまった。

 この結果からミクZ4は4位になり、8ポイントをゲット。ようやく負の連鎖が断ち切れた。ただ、最大のライバルである#11 ゲイナー SLSが2位に入ったため、#11が52ポイント、ミクZ4は48ポイントと、ランキングは逆転されてしまった。今回、圧倒的な速さを見せた#61 BRZも35ポイントで3位に上がってきた。3戦を残して4ポイントのビハインドであれば、まだまだ逆転のチャンスはある。次戦はポイントボーナスが付く鈴鹿1000kmだ。ここで大量ポイントをゲットしてチャンピオンシップを盤石のものにしたいところ。

 日程的にマジカルミライとかぶっているが、決勝レースは見られると思うので、ぜひともミクファンのみなさんは鈴鹿サーキットに応援しにいってほしい。


(次ページでは、「チームスタッフインタビュー」)

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