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マイクロソフト・トゥディ 第106回

登録者数約9500人、エンプラ向けSNS「Yammer」を導入したシャープ

2014年08月14日 19時00分更新

文● 大河原克行

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コミュニケーションの活性化が
部門を超えた人脈づくりに寄与

 さらに、シャープでは、Yammerの利用に際して、書き込みを活性化させるため、業務時間外であれば、業務以外の話を書き込むことも可能にした点も見逃せない。

 現在、約600の業務以外のグループが存在。完成したプラモデルを公開しあったり、企業対抗駅伝の募集したりという活用も行なわれているという。

 「同じ趣味を持った社員同士のコミュニケーションを活性化することにつながっている。これが部門を超えた人脈づくりに寄与しており、業務においても部門を超えた協力関係が行なえる土壌になることを期待している」という。

 同社では、日本での成果に続き、今後は海外拠点での活用に踏み出す考えだ。

 今年5月からは、マレーシアで約100人の社員を対象に本格導入を開始。さらに、北米でも7月から導入を開始したところだ。さらに、重点拠点と位置づけるASEAN市場においても、Yammerの導入が促進されることになろう。

 「社内コミュニケーションツールは、具体的な導入成果を、数値で推し量るのは難しいが、Yammer導入以降、社内のコミュニケーションが変わっているのを実感している」と多田副参事は語る。

 Yammerによる社内風土改革が、シャープの構造改革と成長戦略を加速させているのは明らかなようだ。


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