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格安データ通信SIMを買って格安に使い倒す! 第6回

音声通話付きの格安SIMをMNPで契約してみる!

2014年08月14日 12時00分更新

文● 正田拓也

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ドコモのアプリからエラーが出るが
使用感はデータ契約SIMと同じ

認識してAPN設定をすればすぐに使える

認識してAPN設定をすればすぐに使える

 なんとか開通し、ビックカメラで渡された自分の番号の入ったSIMを早速スマホに投入してみた。使ったのはドコモの「Xperia Z1 f SO-02F」。設定はAPNの設定だけで、データ通信用のSIMとまったく同じ。

 もともとデータ用のIIJmioのSIMを使っていて設定が残っていればそれをそのまま利用すればよい。そして、音声通話の部分については原則設定不要。極端な話、音声通話だけの利用なら設定すら不要だ。

 データ通信の部分に関しては、データ通信用のSIMと変わるところはない。サクサクした使い心地などIIJmioの特徴はそのままだ。

 音声通話も特に変わったところはない。普通に発信でき、普通に着信でき、普通に話せる。

 使いはじめてしばらくすると、ドコモのアプリから「spモード接続ではない」というエラーメッセージが出た。ドコモのスマートフォンはspモード接続を前提しているため仕方がないが、spモードでないと使えないアプリはアンインストールが望ましい。

 また、アプリによってはドコモの契約かどうかの判定を、電波を掴んだネットワークから判断しているものもある。その場合、IIJmioとはいえ、ドコモの電波を掴んでいるため「ドコモ」と判断して動作が継続するものもある。これは小さいがメリットだ。

速度、使い心地ともIIJmioと同じで満足できる!

 スマートフォンで使用する限り、ドコモのサービスが使えないだけで違いはまったく感じられない。ドコモのサービスといっても大きな違いはキャリアメールのアプリである「ドコモメール」が使えないくらいなもの。あとはドコモのスマートフォンではテザリングができない点くらいだろうか。

 また、データ通信だけの契約と同じだが、対応スマートフォンであればおサイフケータイについてもきちんと移行でき、問題なく使える(ただし、みおふぉん自体でサポートはしていないので使用は自己責任となる)。

高速通信ONで測定。10Mbpsを超える数値が出ている

高速通信ONで測定。10Mbpsを超える数値が出ている

高速通信OFFでもこの速度。規格上は200kbpsだが若干早い速度が出ている

高速通信OFFでもこの速度。規格上は200kbpsだが若干早い速度が出ている

 実際に通信速度を測定してみても下りで十Mbpsを超える数値をだいたい記録している。また、高速通信容量を節約するため、IIJmioクーポンスイッチのアプリで高速通信をオフにしても、なんとか使える点もデータ通信だけの契約と同じ。これならば何も困ることはないだろう。

テザリング、無料通話、キャリアメールがなくても
問題ないという人なら月額数千円お得になることも!?

 データ通信用のスマートフォンと、通話用の携帯電話の2台持ちとはせずに1台で済ませたいという人には、かなりいいサービスであることは間違いない。

 特に、ドコモから乗り換える場合、原則ドコモのスマートフォンがそのまま使えるため、格安SIMにMNPするための諸費用だけで乗り換えられる。

 2年契約を結んでいる人は、更新時の無料で解約できる期間に乗り換えれば、5000円程度の費用で済むこともある。また、月々の費用を数千円抑えられることを考えれば、1万円ほどかかる2年契約解除料を払ってもお得になる場合もある。

 ただし、繰り返しになるが、IIJmioに契約する際の大きな注意点としては、(ドコモのスマホにおける)デザリング、無料通話、キャリアメール、この3点がなくなるということだろう。

 無料通話やキャリアメールが必要なら、格安SIMによるスマートフォンと最低プランで契約したフィーチャーフォン(ガラケー)という組み合わせをおすすめしたい。

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