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スマホで始める「音楽アプリ部」 第54回

ちょっぴりへんな日本語も愛嬌です

なぜか海外製の和太鼓アプリがやたらと完成度が高い件

2014年08月16日 12時00分更新

文● ノッツ

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ホントに海外で作られたの?
和太鼓の魅力を満喫できます!

ノッツ さっそく太鼓部分をタップしてみます。「ドン!」おお、僕の元気のない腹に響くような音が! やっぱ太鼓の音って元気が出ますねえ。フチを叩けば、カカッという音が出ますし。これぞ和太鼓だッ!

アンぽん ただ音が鳴るだけではないんです。出る音量が、打面の叩く所によって違います。中央に近い部分をタップすると大きい音、外側を叩くと小さい音が鳴ります。

ノッツ おお、これによってメリハリの効いた演奏ができるわけですね。

アンぽん また、このアプリはマルチタッチ対応なのもあって、最初に1つの指で打面を押さえつつ、2つめ目の指でタッチして音を鳴らし、その状態で先に押さえてた1つ目の指を中央や端に動かすことでも音量のコントロールもできます。この技も適宜、使ってみるといいですよ!

ノッツ 段々大きい音を鳴らす演奏もできるってわけですね! で、この最初の太鼓だけじゃなく、いろんな種類の太鼓が選べるみたいですね?

アンぽん 左の太鼓マークをタップしてください。最初に設定されてるのが「桶胴太鼓」。他に高い音の出る「締め太鼓」、深い響きのある「長胴太鼓」、太く締まった音のする「大太鼓」があります! また、左の3つのボタンから、掛け声の効果音も出せるんですよ。

太鼓マークをクリックしたところ。4種類の太鼓を選択できる。それぞれに違った特色があって楽しい。締め太鼓の高い音は、大相撲の太鼓の気分になれます

大太鼓を選択した所。また、左の3つのボタンでそれぞれ効果音も。バチを鳴らす音、「タァーッ!」という気合の掛け声が出せる。ここぞという時に押そう

ノッツ 4種類の太鼓に3種類の和太鼓ならではの効果音! これだけでも和太鼓世界を満喫できている感じがあります。でも、僕は和太鼓についてあまり詳しくないので……一般的な太鼓のイメージの「ドンドンドンカカラッ! ドンドンドドカカラッ!」っていう太鼓を一人で叩き続けるのみになっちゃうなぁ。これはこれで楽しいんですけれど。

アンぽん でしたら、「地打ち」をオンにしてみましょう! 「地打ち」というのはざっくりいうと、和太鼓のベースリズムのことなんですが、これをオンにするだけで気分の高揚度が全然違いますよ!

地打ちの設定画面。ここではお囃子に設定している。テンポも変えられます

地打ちは他にも種類があるので、色々試してみよう。一部日本語が少し変なところもあるがご愛嬌……

ノッツ すごい! 「お囃子」に設定して地打ちを鳴らしてみたら……「カッカカッカカッカカッカ」っていう三連符のこの音が、かなりのお祭り感を底上げしていきますね! こっちも元気にドンドコドンドコと太鼓を鳴らしては、気合ボタンで「ヤアッ!」っとやりたくなる! いやむしろ自分で叫んじゃう! ヤアッ! トアッ! キエエエーッ!

アンぽん うるさいよ! でも元気が出てきたようですね。ちなみに太鼓アプリらしく、叩いたときにバイブ振動するように設定することも可能です。オンにしてみたら、さらに太鼓の臨場感を得られるのではないでしょうか。

右上の設定ボタンで、振動オンオフの設定ができる。またシェアボタンもあるので、気に入ったら他の人にオススメしてみてもいいかも

ノッツ うーん、気合も入りましたし、迫力のある音で僕の元気のない胃に活が入った気がします。いやあ、やっぱり和太鼓っていいものですね。小さい頃から盆踊りや夏祭りとかで和太鼓の音に触れる機会は多かったので、想い出に染み付いている音ですよね。演奏していたら、久しぶりに本物の和太鼓の音も間近で聴きたくなってきましたよ。

アンぽん じゃあ早速、盆踊りに出向いてみてはいかがです? これから開かれる祭りもまだまだありますし。和太鼓の迫力ある音に合わせて、踊って体を動かして汗をかけば心身も健康になるってもんです。まさに夏の風物詩も体感できるし、一石二鳥ですよ。

ノッツ 一念発起して行ってみようかな……! でも今の体じゃ盆踊りに体が耐え切れなさそうだから、まずは家でラジオ体操やストレッチして、準備万端にしてから行こう! ヤアッ! トアッ! キエエエーッ!

アンぽん 元気はあるんだから外に出ろよ! そうやって気づいたら盆踊りが終わってたってのがいつものパターンなんですよ! ハレの日は大事ですよ! 踊ったあとビール飲んだりしていいから、ホラ! 日本の古き良き伝統、大事にしていきましょ! ……そんなこんなで、今回はこんな感じで。

ノッツ

著者近影

 地元の工場で働きつつ自宅録音ひとりバンドKNOTSとして音楽活動をしていたが、宅配ピザ屋すらない田舎っぷりに限界を感じて上京。ピザを食べながら東京で音楽活動を本格化させると思いきや、なぜか最近マンガやイラストでの活動が主になっている。マンガは現在、音楽誌サウンド・デザイナー『たくろくガールズ』、まんがタイムきららMAX『ソラミちゃんの唄』、月刊IKKI『SONGBOOK』を連載中。単行本は『クルミくん NO FUTURE』『ソラミちゃんの唄(1)』が発売中。

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