グリーは、子会社のスマートシッターを通じ、子育て支援サービス「スマートシッター(smartsitter)」のクローズドβ版を開始してきたが、13日、同サービスを正式にスタートさせた。
スマートシッターは、家庭(利用者)と保育者をマッチングさせることで居宅訪問型保育を提供するサービス。家庭と保育者のマッチング、託児依頼・予約管理、利用料の請求・支払い代行はオンラインで効率化する一方、家庭が保育者へ依頼する前に一度、1時間を目安に両者が直接顔を合わせる「面談」の機会を設けている点が大きな特徴だ。
マッチングさせる保育者は研修受講を必須とし、保育終了後に家庭が保育者に対して評価を行い、その評価を含む情報を公開。利用者が、登録された保育者の詳細な情報を確認して、子供の性格や年齢、その他条件に合う人材を選択することを可能にし、信頼できる保育者と家庭とのマッチングを目指す。
待機児童問題が叫ばれるなか、子育て・育児に臨む家庭向けに安心して託児依頼できる仕組みを提供するのが同サービス。一方では、保育士として就労していない潜在保育士の数が全国で約60万人(子ども・子育て支援新制度に関する内閣府資料より、2014年6月4日)と言われており、スマートシッターでは潜在保育士に活躍の場を創出することも狙いの1つ。そこで、保育者側が自らの時給や勤務可能時間を自由に設定し、多様で柔軟な働き方ができる環境を整える。
なお、グリーは12日、子会社のプラチナファクトリーを通じ、口コミ情報で探せる介護施設の検索サイト「介護のほんね」のサービスを開始している。グリーはここにきて、少子高齢化社会の到来によってうまれた「子育て」と「介護」という2つの社会問題に対処しようというわけだ。