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前田知洋の“タネも仕掛けもあるデザインハック” 第48回

Google「Cardboard」に学ぶ、ストーリーのつくり方

2014年08月22日 09時00分更新

文● 前田知洋

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 プレゼンだけでなく、マーケティングやセールスに大切なストーリー。いえ、ビジネスシーンだけでなく、恋愛や合コンでも「ストーリーが大事!」という人もいます(笑)。もちろん、僕の仕事、マジックでも、ただ単に、観客の選んだトランプが当たるだけではダメで、そこに「失敗」や「挑戦」、「人間の可能性」が含まれることでエンターテイメントに昇華します。

 それは、プレゼンやマーケティングも同じ。「すごい技術」や「目新しい発明」があったとしても、「僕らの人生に、どんなふうに役に立つの?」の質問に上手く答えられなければ、話題になる商品やサービスにはなりません。

底面に印刷されたQRコードでも専用のサイトにアクセスできる

 今年のGoogle開発者会議「Google I/O」で参加者に配布された「Google Cardboard」。Androidスマートフォンさえあれば、無料の「Cardboard」アプリをインストールして、VRヘッドセットを体験することができます。コレ、段ボールという素材感からか、「Google I/O」の参加者と同様に、筆者も最初は冷めた目で「ふ~ん」という感想でした。しかし、実際に組み立てて経験してみると、リアクションは「うぁ!これはスゴいかも…!!」の一言です。質素な段ボールの素材さえも、軽さという合理性があるのがスゴいところ。

ストーリーの基礎 ボーイ・ミーツ・ガール

 人々が求めている要素に、「共感」「感動」「カタルシス(抑圧からの解放)」などがあります。映画やTVドラマ、小説なら、主人公がピンチになって、頑張って敵をやっつける…、そんな展開のこと。ラブストーリーなら、「誰かを好きになる」→「恋に落ちる」→「戦争/事故/恋敵などでピンチに…」→「いろいろあって、最後は上手くいく」のパターン。少し乱暴かもしれませんが、『スター・ウォーズ』も『アナと雪の女王』もこれがストーリーの骨組みになっています。(もちろん、それ以外のプロットもあります)。

 こうした基本的な展開は「ボーイ・ミーツ・ガール」プロットと呼ばれていました。まぁ、多様になった現代では「ガール・ミーツ・ボーイ」「ボーイ・ミーツ・ボーイ」「ガール・ミーツ…」と様々なバリエーションが生まれています。

必要なのはレンズ2枚、マグネット2つ、輪ゴム、ベルクロ2組、NFCタグ、本体、Androidスマートフォン

 「Google Cardboard」では、自分でヘッドセットを組み立てたり、人によっては型紙をダウンロードして、レンズなどの部品を集めたりが、少し苦労するところ。組み立ては、一度行えば簡単なことかもしれませんが、「段ボール素材の折り紙」と考えれば、組み立てには、壊さないようにと、筆者はちょっと躊躇しました。もし、友人に聞かれたら「簡単に組み立てられるよ」と見栄をはってしまうかも…(笑)。海外から「Google I/O」に参加者した人なら、紙製の「Google Cardboard」を壊さずにスーツケースにパッキングするのに気を遣ったかもしれません。

(次ページ、「ベルサイユ宮殿などにひとっ飛び」へ続く)

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