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スマホで始める「音楽アプリ部」 第53回

思いつきでもしっかりとした音が作れる

独自VCF採用で異彩を放ったシンセのSEMがiPadで再現!

2014年08月10日 12時00分更新

文● 藤村亮

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予想つかない音が出せる「MOD MATRIX」

 「MOD MATRIX」はMODULATION MATRIXのセッティングができ、8種類のモジュレーションソースから全26種類の送り先を最大8パターン設定できる機能。鍵盤を叩く強さやピッチベンダーの操作をトリガーにしてフィルターの開閉などを行ない、より個性的な音作りを可能にしてくれます。

MOD MATRIX画面。同じトリガーに別々の効果を与えることも可能です

 トリガーとなる操作やフィルターの効果など、シンセの基本を把握している玄人向けの機能ではありますが、セッティングによっては設定した本人ですら予想もつかないような効果を生み出すことができる面白さがあります 。

 たとえば鍵盤を叩くタッチの強弱に応じて、サブオシレーターからの音を混ぜたりノイズを混入させたりというコントロールができます。

ステップを細かく設定できる「VOICE PROG」

 「VOICE PROG」は8 VOICE PROGRAMMERで、24種類のフィルター機能から6つまで選択でき、鍵盤を叩くごとに進むフィルターの開閉具合を最大8ステップ分設定可能です。DIRECTIONの設定によりステップの方向を逆転させたり、ランダムにステップを踏ませたりすることもできます。

VOICE PROGRAMMER画面。徐々に開くフィルターや極端に開閉を繰り返すようなセッティングも簡単に作れます

 奇数のステップを設定して、リズムに対してトリッキーなフィルタリングを演出してみるのも面白いです。また動作レンジを広く取ったセッティングにしたアルペジエーターと、同時に使用するとより効果的に使えると思います。

ディレイやコーラスの詳細設定ができる「FX」

 「FX」画面ではOVERDRIVE、CHORUS、DELAYの詳細設定を行ないます。MAIN画面からも原音とエフェクト音のバランス設定はできます。しかしOVERDRIVEの歪みの深さやCHORUSのかかる速さや広がりの幅、DELAYのディレイタイムやディレイ音の反復数など、より細かいセッティングはFXの方が使い勝手がいいです。

FX画面。浮遊感のあるサウンドには不可欠なCHORUSとDELAYも音色ごとに設定できます

セッティングをリアルタイムでコントロールする「PERF」

 「PERF」画面ではほかのセッティング画面で設定したパラメータを任意に4つ呼び出して、リアルタイムにコントロールできます。MAIN画面と同じくアルペジエーターと3種類のエフェクトのオンオフ切り替えも可能です。たとえばアルペジエーターを走らせながらMASTER TUNEでピッチを揺らしてうねりをつけてみたり、SUB/NOISE MXでホワイトノイズを徐々に足してみたり、といった操作もできます。

PERF画面。4つのパラメータの同時操作で派手なサウンドパフォーマンスも楽しめます

「CONNECT」でBPM設定やWISTの切り替え

 画面上右隅にある「CONNECT」では、バックグラウンドオーディオのオンオフやWIST機能の切り替え、アルペジエーターやエフェクトのSYNC機能を使う際のBPMの設定ができます。BPMの設定にはTAP機能もあり、リアルタイムでのテンポ設定も簡単。

CONNECT画面。MIDI関係の設定はここから行ないます

(次ページでは、「Arturia iSEMは思いつきでも良い音がつくれる」

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