3:「スクリーンショット」は画面そのままではなく説明付きで作る
配信ストアの画面上で大きな面積を占めるスクリーンショットは、アプリの魅力を伝え、ダウンロードを促すのにとても重要な要素です。iTunes Connectデベロッパガイドでも「アプリケーションが成功するための重要な要素の1つはスクリーンショット」と説明されており、言葉どおり単にアプリの画面を撮影するのではなく、ユーザーが思わずダウンロードしたくなる、魅力的なスクリーンショットを作成します。
App Store はスクリーンショットにアプリの説明を加える
App Storeの検索結果の画面では、スクリーンショットの表示領域が大半を占めています。単にアプリのスクリーンショットを載せるだけではなく、アプリの説明を加えることで、アイコンやアプリ名で説明できなかったアプリの「売り」をユーザーに伝えます。
エキサイトニュースの場合、当初は左図のようなスクリーンショット画像を登録していましたが、現在は右図のように、目立つ位置に目立つ色の帯でアプリの特徴を追加しています。
iTunes Connectデベロッパガイドには「マーケティング用のメッセージやグラフィックスを過度に追加しないこと。 グラフィックスを重ねるのは、画像の説明に必要な最小限にとどめること。」とあります。ある程度の説明を追加することは許容されていますが、スクリーンショットから大きく離れるイメージは避けたほうがよいでしょう。
また、iPadでApp Storeを検索した際の検索結果には以下のような特徴があります。
- 1画面に6アプリ表示されるため、他社アプリと比較される
- スクリーンショットの表示領域が横長で、縦長のスクリーンショットは両サイドに余白があく
そのため、iPadで配信する際は、以下の点も踏まえてスクリーンショットを作成しましょう。
- 他アプリと並んだときの目立ちやすさを考慮する
- 横長のスクリーンショットを作成し表示面積を最大限活用する
Google Play は動画を活用する
Google Playでは、検索結果一覧にスクリーンショットは表示されず、アプリ詳細画面に遷移してから表示されます。App Storeと違い、YouTubeの動画も挿入できますので、アプリの利用シーンや活用方法を動画で説明し、興味を引くようにしましょう。
(※iOS 8からは、App Storeでも動画を挿入することができるようです)
アプリ詳細画面でのスクリーンショットの表示領域は大きいので、スクリーンショットだけでなく、コンセプトや特徴を伝えるコピーを添えて、説明文を読まなくても魅力的に感じるようにします。
アプリ詳細画面でスクロールせずに表示されるスクリーンショットは1枚目(横長のスクリーンショットを登録した場合)のみなので、エキサイトでは、1枚目は、アプリ自体のスクリーンショットは少なめに、テキストでどのようなアプリかを表現し、説明文までスクロールしなくてもアプリの魅力を伝えダウンロードを促進しています。
4:「説明文」では展開前にアプリの魅力を伝える
アイコン、タイトル、スクリーンショットの下に表示される説明文は、ユーザーがアプリに興味を持ってスクロールすることで表示されます。iTunes Connectデベロッパガイドには「ユーザーの視点に立ち、アプリケーションの機能や設計に重点を置きます。このアプリケーションのどこに特長があり、他のアプリケーションと何が違うのかを説明します。」とあり、アプリの魅力と類似アプリとの差別ポイントを簡潔にまとめ、ダウンロードを後押しするような文を作成します。
App Store は箇条書きで簡潔に
App Storeの説明文は、24文字 × 4行+18文字+「…」が表示され、タップすることで全文が表示されます。そのため、タップ前の限られた文字数で「このアプリで何ができるか」を説明することが大切です。iTunes Connectデベロッパガイドには「短い導入部の後に、主な機能を箇条書きする」とありますので、アプリの機能説明は長々と書かずに箇条書きでまとめましょう。
「エキサイトニュース」アプリでは、アワードの受賞歴や累計ダウンロード数、レビューコメントのユーザーの声をもとにした「こんなユーザーにおススメ」などで実績をアピールしています。メディア掲載や、有料アプリのセール情報などもここに掲載します。
Google Play は検索キーワードを重視する
Google Playの説明文は、24文字 x 6行表示され、タップすることで全文が表示されます(端末の画面サイズにより文字数が少なく表示されるケースもあります)。App Store同様、タップ前の限られた文字数で「このアプリで何ができるか」を簡潔に説明します。
Google Playの場合、<hn>/<b>/</a>/<font>などのHTMLタグが利用でき、見出を目立たせたり、強調文字の色を変えたり、リンクを張ったりできます。
エキサイトの検証では、説明文の内容がGoogle Playの検索結果の順位に大きく影響することがわかっています。具体的には、以下のような施策を試してみましょう。
- 同じキーワードは2~3個が適切
- 類似語、ストア内検索した際にサジェストされるワードを盛り込む
- Googleでビックキーワード検索をかけた際のサジェストワードや関連ワードも盛り込む
- 関連性のないワードは削除する