このページの本文へ

今すぐできるASOの基本と7つの改善事例 (3/4)

2014年08月14日 11時00分更新

文●池村 修/エキサイト

  • この記事をはてなブックマークに追加
本文印刷

3:「スクリーンショット」は画面そのままではなく説明付きで作る

 配信ストアの画面上で大きな面積を占めるスクリーンショットは、アプリの魅力を伝え、ダウンロードを促すのにとても重要な要素です。iTunes Connectデベロッパガイドでも「アプリケーションが成功するための重要な要素の1つはスクリーンショット」と説明されており、言葉どおり単にアプリの画面を撮影するのではなく、ユーザーが思わずダウンロードしたくなる、魅力的なスクリーンショットを作成します。

App Store はスクリーンショットにアプリの説明を加える

 App Storeの検索結果の画面では、スクリーンショットの表示領域が大半を占めています。単にアプリのスクリーンショットを載せるだけではなく、アプリの説明を加えることで、アイコンやアプリ名で説明できなかったアプリの「売り」をユーザーに伝えます。

 エキサイトニュースの場合、当初は左図のようなスクリーンショット画像を登録していましたが、現在は右図のように、目立つ位置に目立つ色の帯でアプリの特徴を追加しています。

 iTunes Connectデベロッパガイドには「マーケティング用のメッセージやグラフィックスを過度に追加しないこと。 グラフィックスを重ねるのは、画像の説明に必要な最小限にとどめること。」とあります。ある程度の説明を追加することは許容されていますが、スクリーンショットから大きく離れるイメージは避けたほうがよいでしょう。

 また、iPadでApp Storeを検索した際の検索結果には以下のような特徴があります。

  • 1画面に6アプリ表示されるため、他社アプリと比較される
  • スクリーンショットの表示領域が横長で、縦長のスクリーンショットは両サイドに余白があく

 そのため、iPadで配信する際は、以下の点も踏まえてスクリーンショットを作成しましょう。

  • 他アプリと並んだときの目立ちやすさを考慮する
  • 横長のスクリーンショットを作成し表示面積を最大限活用する

Google Play は動画を活用する

 Google Playでは、検索結果一覧にスクリーンショットは表示されず、アプリ詳細画面に遷移してから表示されます。App Storeと違い、YouTubeの動画も挿入できますので、アプリの利用シーンや活用方法を動画で説明し、興味を引くようにしましょう。

(※iOS 8からは、App Storeでも動画を挿入することができるようです)

 アプリ詳細画面でのスクリーンショットの表示領域は大きいので、スクリーンショットだけでなく、コンセプトや特徴を伝えるコピーを添えて、説明文を読まなくても魅力的に感じるようにします。

 アプリ詳細画面でスクロールせずに表示されるスクリーンショットは1枚目(横長のスクリーンショットを登録した場合)のみなので、エキサイトでは、1枚目は、アプリ自体のスクリーンショットは少なめに、テキストでどのようなアプリかを表現し、説明文までスクロールしなくてもアプリの魅力を伝えダウンロードを促進しています。

4:「説明文」では展開前にアプリの魅力を伝える

 アイコン、タイトル、スクリーンショットの下に表示される説明文は、ユーザーがアプリに興味を持ってスクロールすることで表示されます。iTunes Connectデベロッパガイドには「ユーザーの視点に立ち、アプリケーションの機能や設計に重点を置きます。このアプリケーションのどこに特長があり、他のアプリケーションと何が違うのかを説明します。」とあり、アプリの魅力と類似アプリとの差別ポイントを簡潔にまとめ、ダウンロードを後押しするような文を作成します。

App Store は箇条書きで簡潔に

 App Storeの説明文は、24文字 × 4行+18文字+「…」が表示され、タップすることで全文が表示されます。そのため、タップ前の限られた文字数で「このアプリで何ができるか」を説明することが大切です。iTunes Connectデベロッパガイドには「短い導入部の後に、主な機能を箇条書きする」とありますので、アプリの機能説明は長々と書かずに箇条書きでまとめましょう。

 「エキサイトニュース」アプリでは、アワードの受賞歴や累計ダウンロード数、レビューコメントのユーザーの声をもとにした「こんなユーザーにおススメ」などで実績をアピールしています。メディア掲載や、有料アプリのセール情報などもここに掲載します。

Google Play は検索キーワードを重視する

 Google Playの説明文は、24文字 x 6行表示され、タップすることで全文が表示されます(端末の画面サイズにより文字数が少なく表示されるケースもあります)。App Store同様、タップ前の限られた文字数で「このアプリで何ができるか」を簡潔に説明します。

 Google Playの場合、<hn><b></a><font>などのHTMLタグが利用でき、見出を目立たせたり、強調文字の色を変えたり、リンクを張ったりできます。

 エキサイトの検証では、説明文の内容がGoogle Playの検索結果の順位に大きく影響することがわかっています。具体的には、以下のような施策を試してみましょう。

  • 同じキーワードは2~3個が適切
  • 類似語、ストア内検索した際にサジェストされるワードを盛り込む
  • Googleでビックキーワード検索をかけた際のサジェストワードや関連ワードも盛り込む
  • 関連性のないワードは削除する

この連載の記事

一覧へ

この記事の編集者は以下の記事をオススメしています