ハーバード大とMIT(マサチューセッツ工科大)の研究チームは8月7日、オリガミ状に畳めて自動で組み上がるロボットの新モデルを公開した。
ハーバード大学工学・応用科学(SEAS)とMITの研究者らが共同で進めているプロジェクト「オリガミロボット(Origami Robot)」は、レーザーカットで切れ込みを入れた台紙にエッチングされた銅配線、印刷された形状記憶ポリマー(熱によって縮み)などを印刷、通電するだけで自分で一定の形に組み上がる。
これまでオリガミ的なデザイン技術を用いてさまざまな形状に組み上がる試作品を作っていたが、最新のモデルは電池とモーターを取り付けることで4つ足で這い回ることに成功した。
もちろんまだまだ実用になる“ロボット”には程遠いが、収納・運搬(もしくは郵便のように配達)する際は平面で、利用時に勝手に立体となるという利便性(と見た目の面白さ)、ほぼ印刷プロセスだけで製作できるというコスト面での利点など、可能性のある研究分野と言えよう。
公開動画(1分02秒より自己組み上げや動きを見ることができる)