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郵便で配達されたロボットが勝手に組み上がって動き出すかもしれない

オリガミロボット、4足歩行に成功

2014年08月08日 17時00分更新

文● 行正和義

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Origami Robot

 ハーバード大とMIT(マサチューセッツ工科大)の研究チームは8月7日、オリガミ状に畳めて自動で組み上がるロボットの新モデルを公開した。

平面物が立体に組み上がるしくみはまさにオリガミ(もしくはペーパークラフト、あるいは飛び出す絵本)

 ハーバード大学工学・応用科学(SEAS)とMITの研究者らが共同で進めているプロジェクト「オリガミロボット(Origami Robot)」は、レーザーカットで切れ込みを入れた台紙にエッチングされた銅配線、印刷された形状記憶ポリマー(熱によって縮み)などを印刷、通電するだけで自分で一定の形に組み上がる。

脚の形状になるだけでなく、可動部分以外もコの字型になって強度保持を担うなど細かくデザインされている

 これまでオリガミ的なデザイン技術を用いてさまざまな形状に組み上がる試作品を作っていたが、最新のモデルは電池とモーターを取り付けることで4つ足で這い回ることに成功した。

MITが2010年に制作したプロトタイプオリガミ(紙が畳まれて立体になる)

 もちろんまだまだ実用になる“ロボット”には程遠いが、収納・運搬(もしくは郵便のように配達)する際は平面で、利用時に勝手に立体となるという利便性(と見た目の面白さ)、ほぼ印刷プロセスだけで製作できるというコスト面での利点など、可能性のある研究分野と言えよう。

MITが2014年に制作したプロトタイプオリガミロボット(ロボット風の形になるだけで動作はしない)

公開動画(1分02秒より自己組み上げや動きを見ることができる)

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