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モナカもジェラートも80kcal! 開発の裏にはどんな秘密が……

グリコの80キロカロリーアイスの開発秘話を聞いてきた

2014年08月20日 09時00分更新

文● コジマ/ASCII.jp編集部

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愛されるアイスを作るために何年もかけて登ってきた

――最初、健康志向のアイスは売れない……という歴史を紹介されていましたよね。でもカロリーコントロールアイスは愛されている。なぜなんでしょう。

田中 アイスは、やはりおいしさというのが強く求められるわけです。反面、カロリーが気になるという声も強い。カロリーが低いアイスがほしい、でも、おいしくないのはいやだ。

 ほかのメーカーさんも、似たようなものを出されたり、いろいろやってこられたんですよ。ウチのアイスを見て、「あいつら、そこそこいいところを耕したぞ」みたいな感じで(笑)。でも、結局1年ももたずに消えていったんですよね。

 カロリーコントロールアイスは、80kcalで、ちゃんとアイスとしておいしいのが、続けて食べていただけるところに繋がったんだろうなと思います。散々味作りに励みましたけど、そこが良かったんでしょうね。

カロリーコントロールアイスの公式ページでは、元体操選手の田中理恵さんがコメントを寄せている。彼女も「おいしい」のに「80kcal」ということに驚いていた

――カロリーコントロールアイスは発売開始が2003年ですから、販売が10年を超えているロングセラーになりました。

田中 カロリーコントロールアイスは、ヘビーユーザーにすごくほめてもらえているんですよね。それこそ「救世主」「恋人以上」とか、「こいつなしでは生きていけない」みたいな。それは低カロリーであるがゆえに、食べたいのを我慢しなくていい、罪悪感を感じなくていいということのようなんです。気持ちよく食べられるというのがある。

 味がしっかりしているので、アイスを食べた感がすごくあるけど、我慢している感じはない。そこが強いようなんです。万人に注目される商品ではないですけれども、気に入ってもらえた方からの満足度がとても高い。ここまで生き残れたというのは、そこがポイントなんでしょう。

――今後の目標のようなものがあれば、お聞かせください。

田中 サンドアイスは作りたいですねえ。クッキーとかにアイスがサンドされているやつ。クランチができたので、「いけるじゃん」と思ったんですが、2枚でサンドしなければいけませんから。「1枚だったらいけるのになあ」とか思いつつ……。

 あとはジェラートのように、もっとデザート性の強いもので、若い人にも訴求していけたらいいなあと。カロリーコントロールアイスを買っているような人が他に買っているものって、ウチの製品でいうと「パピコ」とか「アイスの実」とかなんですよね。なんでかというと、カロリーだけで見ると同じだからだと思うんです。

 「カロリーが同じだから、パピコやアイスの実でいいかな」と思っている人に、カロリーコントロールアイスのおいしさをアピールしていくのが今後の課題でしょうね。カロリーを気にしている人に、魅力を伝えていく、理解してもらうというのが大事なんだと思っています。

――80kcalのアイスだけれど、おいしい、というところが大事ですからね。

田中 80kcalにしただけのアイスなら、作ること自体は簡単ですよ。でも、我々が何年もかけて登ってきた階段には、一足飛びには追いつけないだろうと。それぐらいのことはやってきましたし、魅力のある商品になっているという自信があります。

 そうそう、以前、「一番最初に作った試作品を再現してください」と言われて、実際に再現して作って、食べてみるということをやったんですよ。やっぱり、びっくりするぐらいおいしくなくて(笑)。そこからずいぶん進歩したんだなって、あらためて実感しました(笑)。

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