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荻窪圭の“這いつくばって猫に近づけ” 第367回

「dp2 Quattro」などで撮る、猛暑の中で寝転ぶ猫

2014年08月08日 12時00分更新

文● 荻窪圭/猫写真家

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こんなところで発見! な猫2匹

 さて、夏の猫がよくくつろいでる場所といえば、人が滅多にはいれないような狭い建物と建物の隙間、日陰でなおかつ人に見つかりづらいベンチの下、そして車の下、が定番。

 特に車の下は定番中の定番なのでいずれ特集するとして、今回のラストは路地裏猫とベンチ下猫で締めよう。

コンクリートのベンチの下で大あくびの図。日が傾いてきたのでここもそろそろ日陰ではなくなりそうです(2013年9月 キヤノン Powershot G16)

コンクリートのベンチの下で大あくびの図。日が傾いてきたのでここもそろそろ日陰ではなくなりそうです(2013年9月 キヤノン Powershot G16)

 人なつこい猫がいる近所のとある場所へ行っても姿が見えない。どこにいるのかなと見渡したら、コンクリートのベンチの下に隠れてくつろいでたのだ。確かにそこは風通しがよくて日陰でひんやりとしててお昼寝には最適そう。

 這いつくばってカメラを向けたら「ああ、見つかったか」って顔でふあーっとあくびをしてくれたのでした。

日本の建築は隣との間にちょっとだけ隙間を空けて建てるので、猫的にはありがたいのである。奥の方でこっそり休んでた猫を発見して望遠で撮らせてもらった。バレちゃったか、という顔がまたよし(2014年8月 オリンパス Stylus 1)

日本の建築は隣との間にちょっとだけ隙間を空けて建てるので、猫的にはありがたいのである。奥の方でこっそり休んでた猫を発見して望遠で撮らせてもらった。バレちゃったか、という顔がまたよし(2014年8月 オリンパス Stylus 1)

 隙間猫はほんとに偶然見つけた。たまたまビルとビルの間にある狭い隙間に目をやったら、そこにグレーのふわふわした固まりがへちゃーっとつぶれてたのだ。

 姿勢を低くしてそーっと近づいたら、めんどくさそうに頭を持ち上げてこちらをちらりと見たので、すかさず望遠で撮影。

 ちょっとさびれた感のある配水管やくすんだコンクリートの間でくつろいでる様子がいい感じにおさまった。

 風通しはよくなさげだが、日陰でのんびりできるのだろう。

 夏の猫は出会いづらいけど、たまに暑さに負けてだるそうにしてる姿を見かけると、自然に頬がゆるんで「いやあ、今年も夏は暑いですな」と声をかけたくなるのである。

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筆者紹介─荻窪圭


著者近影 荻窪圭

老舗のデジタル系ライターだが、最近はMacとデジカメがメイン。ウェブ媒体やカメラ雑誌などに連載を持ちつつ、毎月何かしらの新型デジカメをレビューをしている。趣味はネコと自転車と古道散歩。単行本は『ともかくもっとカッコイイ写真が撮りたい!』(MdN。共著)、『デジカメ撮影の知恵 (宝島社新書) (宝島社新書)』(宝島社新書)、『デジタル一眼レフカメラが上手くなる本』(翔泳社。共著)、『東京古道散歩』(中経文庫)、『古地図とめぐる東京歴史探訪』(ソフトバンク新書)、『古地図でめぐる今昔 東京さんぽガイド 』(玄光社MOOK)。Twitterアカウント @ogikubokei。ブログは http://ogikubokei.blogspot.com/


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